2021年4月23日(金)

見つけたアミガサタケ三本を使ってクリームスープとバター炒めを作った。きのこなのに香りとうま味がすっとしていて、いろんな料理に合いそうなおいしさだ。通院先では、玄関の床に降り注ぐ日差しが待合室の奥の壁にまで照り返し、まるでそこに南国のプールが揺れているかのように光が動いていた。夏へ向かう陽気さを明瞭に主張する、ずっと見ていたくなるような麗しい光だったな……。診察が終わって外へ出ると、空も風もまぶしかった。風光るという言葉はそんなときのためにあるんだろう。ものごとはただ存在するからそこにあるのだけれど、人間はそのときどきの具合の善し悪しによって、周りのものごとを美しいとかおいしいと感じたり、あるいは目の前が真っ暗に感じられたりする。ものごとの受け取りかたが単なる主観なら、僕は自分の具合をうまく調整して周りの環境を快く感じながら過ごしたい。梅雨入り前のからっとした気候を写真にたくさん記録しておけたら。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です