2019年7月29日(月)

アウトドアショップで熊よけの鈴を購入。より大きな音が出るカウベル型もあったんだけれど、今のところこういう鈴へのこだわりはないから、お手頃な値段のこちらにした。鈴はカラビナで吊り下げるようになっていて、十文字の口にマジックテープを差し込むと音が出なくなる仕組みになっている。現実的には、熊が出るような山深い場所には行かないことがいちばん良いのだろうな。きのこは林道脇なんかでもよく出るそうだから。

夜道を原付で走っていると、星々や街の光をはらんだ夜空がほんのり明るくて、べったり塗りつぶされたような地上の漆黒とは対照的だなあと思う。あの明るさは大気の層に宿ったものなのだろう。曇った夜空よりも晴れている夜空のほうが透明で奥深い感じがするのは、雲の有り無しに加えて、果てしない空間が直接広がっているその奥行きを映しているのかもしれない。たしか詩人の最果タヒという方が「夜空はいつでも最高密度の青色だ」という詩集を出されていて、詩も内容も知らないままにそのタイトルだけ覚えている。

Internet Explorer 5.5や6をVirtualPCでWindows98の環境にインストールすると、どうやらIEコンポーネントは当該バージョンに更新されるのだけれど、実機で目にしていた装飾的な機能はそぎ落とされるみたいだ。IE5.5のヘルプメニューから開けたクレジットにはかつて、スタッフロールと簡単なBGMが流れていて、そのメロディが好きだったのだよね。確認のためにそのクレジット画面を出したい。うーん、どうしたものだろ。

2019年7月28日(日)

久しぶりに星が出てる。土と樹がむせるように香る。有るか無きかの夜霧。

叔父の法要おしまい。従弟から婚約を進めているという彼女を紹介され、慌てて挨拶した。このごろ人生が奇妙でわけの分からないものに思えることがある。クラフト・エヴィング商會の作品に登場する「ロンリー・ハーツ読書倶楽部」を思い出す。ここに入部して、世界中に蔓延した悲しみを理解するとき、かすかに鼓動する「おかしな本棚」へ辿り着くという。僕にとって悲しみはまだ、幽霊か岩のようにそこにあるだけのものだなー。

今年のダージリン夏摘みは職人によって精度の高い製茶がなされているという話。紅茶に限らずお茶界隈はずっと追い風のようで、最近では春摘みや烏龍茶といった淡い香りに注目が集まっていると聞いた。お茶に関心を持った初めのころは、夏摘みのマスカット香にひたすら感動していたものだけれど、今となっては僕も淡い香り、その中でも青い草原の香りが好ましいなあと思う。そういえば日本茶の蒼風を少し前に飲んでいた。草原の青さとは若干毛色の異なる、でも色彩を持ったよい香りのお茶だった。

2019年7月26日(金)

台風を控えた夕暮れの南風に予兆めいたものを感じ、高台から町の景色を眺めていた。久しぶりに眩しかった太陽は既に傾いて、濃い色をした雲のあいだから青空が覗き、それを背にツバメやカラスが風のうねりを乗り越えていく。どの車両も照明を付けている青い薄闇の時間だった。忙しなく市街を流れるその光を見下ろすうち、風景そのものが休息を目指してゆっくりと呼吸しているように思えた。こうして時折目の当たりにし、そのたびにしみじみと不思議に思う。光源を失った薄明の青と家並みや街路に灯る光の対比は、どうしてこうも落ち着くんだろう。暮らしを織りなす人々の思いに近付けるからかも知れない。「うちへ」とか「やすむ」や「ごはん」といった、ごく単純な輪郭ではあるけれど。

病院にて、医師から「その腕ずいぶん日焼けしましたね、なにされてたんですか」と食いつかれた。自分で見ても意外なくらい袖のあたりに濃淡が表れていて、なにしてたっけ、と説明が不明瞭な怪しいひとに。思っているより日なたにいたのだろうか、でもこの梅雨は焼けるほどの陽差しがあったかなあ、なんて謎が複数あったけれど、とりあえず日焼けするのはよいことです、という話に落ち着いた。

いまは青果売り場に桃やぶどうが登場する華やかな時期で、もうじき早生の梨やりんごも並び盛りを迎える。それだけでこの季節が好きだ。種類豊富な実りの様子は見ていて気持ちが解れるし、旬の果物が入り混じったあの甘い匂いを嗅ぐと、今年もこの季節に辿り着けてよかった、と思う。果物に限らず、夏の後半というのは全体的にまとまりがないくせ予兆めいている。『楽しいムーミン一家』は言わずもがな。やまだないとさんの『コーヒーアンドシガレット』は、予感と共に移ろいゆく主人公の季節を映画のように上手に描いていた。この漫画は比較的短い作品で全編フルカラー。お洒落な作品に抵抗ないよという、主に独り身の方にお薦めしたい。ひとりで飲むコーヒーが美味しくなる。

夜と朝は思考の熱が引くから活動しやすくてよいね。震災からこっち、週末のラジアンがわりあいな楽しみで仕方がない。夜更かししてどうでもいい話を聞きながら本を読む、という時間が甘美なのだな。

2019年7月25日(木)

さっきまで雷が間断なく轟いていた。

森実恵さんの『“心の病”をくぐりぬけて』 (岩波ブックレット)を読んでいるところ。「小冊子だがカロリーメイトのように滋養豊富」というレビューがとてもしっくり来る。

春先の喜びの反動で八月はたいてい力尽きているから、今夏もまあそうかもなと思う。

2019年7月24日(水)

やっと晴れたよ! ただし日没より豪雨。梅雨がどしどし明けていく。

旧3級品の紙巻きたばこが今後廃止され、税率の抑えられるリトルシガーにブランドを移すとか。フィルターが付いたあたりで「これじゃちがう」という嘆きを目にしていた。リトルシガーだともう全くの別物になってしまう気がする。コンビニで手に入る両切りは十本入りピースが最後の砦になるのだろうか。……たばこを止めたくせにまだこうして執着してるんだなー。

言うだけタダな話で43mmF1.9がほしい。リコーのリミテッドレンズのページでプロの写真を見ていると、こんな視点があるのかと思いがけない感じがしたり、自分でもいろんなものを撮りたくなる。その中でいいなあと思ったのはこちらの作品だった。塙 真一 smc PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited インプレッション | PENTAX Limited Lens スペシャルサイト | RICOH IMAGING 三枚ともふわっとして柔らかいところが好み。明るいレンズで開放気味に風景を撮るとそれだけでさまになる、ということを31mmで経験して感動していたから、残りのFA Limitedな43mmもきっと使っていて楽しいだろな、と想像してる。視点と構図に関しては、上手い人の作品を参考にするのが上達の近道なのだろうなあ。当面はまだ見ぬペンタックスの最新機を買う名目で貯金しているから、43mmを手に入れるとすればその後になる予定。

低い夏山に入ってみたい。というかチタケ採りしたいなあ。もし土地っ子だったおばさんが存命なら、僕は山歩きの仕方を教わったりしてとても仲良くできただろうに、と周りからは言われる。きのこ採りの定石としてよく聞くのは、詳しい人の指導の下で食毒の見分け方を学ぶことで、親族を見回してもそういう山に入る人はもういないんだよねえ。……なんだか去年も似たようなことをここに書き付けていた覚えがある。あれはばあちゃんの容態が思わしくなくなってきたころだったような。で、夏山はいろいろと生きものがいておっかないから、ひとまず入って慣れるべし。理想は下草が少なく見通しのいい山で、探せば見つかると思う。放射性物質の懸念があるから、山野のきのこを採っても食べるかどうか悩ましいけれど、自力でチタケを集められるくらいの技術は身に付けたいのだよね。

2019年7月23日(火)

園芸や農作物全般で、今年は生育不良が出たりしているんだろうか。植え付けが少し遅れたとはいえ、夕顔の蔓の伸びがこんなに遅い年は過去にあまり無かった気がする。

どうという話でもないのだけれど、梅雨が終わるころをテーマにしている音楽が少し手持ちにあって、いまはそういうのを軸に聴いてる。musieで拾った曲が多く、いまとなってはどこで活動しているのか分からない作成者ばかり。

土曜に叔父の四十九日がある。

2019年7月22日(月)

水曜以降のどこかで梅雨明けが発表されるかも、という記事があった。急に暑くなるそう。明日は大暑。

春くらいからある程度分かってはいたことだけれど、今年の七月はほんとに雨降りだったなあ。西日本で再び大雨が降っているという話もちらほら届く。少しだけよかったのは気温の低さで、これは過ごしやすくて助かった側面もある。ただ、こうも涼しい日が続くと飽きが来て、もう十分だから晴れてよいよという感じ。水没感ももう尽きたしね。

そんなんで青空を望んでいるわりに、読む本があるから日の下になんか出ないよ、みたいなダアクに満たされた志向もある。なるべく理由付けて外にいるよう仕向けねば。