2019年1月30日(水)

遠景の霞がかった印象に春の兆しを見て取る。

Webで訃報を目にしていた橋本治という人物が、ちくまの冒頭で去年八月まで連載を続けていたその人だと言うことに、やっと気が付いた。

今季は積もるような雪は降るんだろうか、なんてスノーショベルやダンプなどの展示を見ながら思う。いちおう明日夕方に降雪の予報が出てる。

スマホゲームの『ALTER EGO』は徐々に引き込まれる作りをしていて、初見で選択肢を辿る楽しさがあり、良かった。「雇われた城に辿り着けない」ことが書かれた本はタイトルが思い出せないけれど、おそらく人生のどこかで読んでいるな……。物語の構造の近しいものはクラフト・エヴィング商會の『クラウド・コレクター』や携帯ゲームの『歪みの国のアリス』だろうか。制作者の思惑通り綺麗に三周してしまった。

2019年1月29日(火)

来月二日の初午にしもつかれを作るつもりで、鮭のお頭を冷凍庫に入れてある。作るコツはお頭の魚臭さを出来るだけ消すため、予め火で十分に炙っておくこと。

2019年1月27日(日)

庭仕事を片付けたのち、母と道の駅きつれがわへ。地元産の野菜を買い込みつつ抜け目なくトマトをかごに入れる。近くの雑貨店にて、母が姪の娘の初節句にといいながら吊るし雛を手に取っていた。

新しいムーミンアニメのトレーラームービーを見る。国際版とでも言うのかな、これが日本に入ってくるまでには少し時間が掛かるのでは、と思ってる。公式をチェックしておく。

2019年1月26日(土)

今朝は今季初の雪化粧。風の強さ寒さが響いたのだろう、日中のフリマには店も人もほとんどいなかった。直売所のミディトマトがうんまい。

2019年1月25日(金)

相変わらず食欲がない。立春が見えてきたとはいえ冬真っ盛りのいま、体力を削ぎたくはないのだけれどなー。

祖父宅から昨日、剪定していた梅の枝を六、七本もらってきた。水に挿して日の当たる机の上に置いた。その香りに期待してる。

2019年1月23日(水)

コアサーバーのDNS設定の記述をどこかで弄ってしまったらしく、このサイトがまたモバイルから閲覧出来なくなっていた、のを解消したつもり。

こうして問題を潰してしまうと、主に管理維持費の問題から後手に回っていたドメイン(だけ)の変更をする気がなくなるなー。jpドメインというのは、ほかのcomとかorgとかnetとかinfoとかとは扱いがやや異なっていて、僕が気に入らないのはjpドメイン更新料の高さだ。例えばVALUE-DOMAINで取得したここのだと、jpで名乗る為に年間に3000円くらいかかっていて、そこにサーバーのレンタル代などが加わる。これでも一昨年くらいまでと比べれば、プロポケサーバーからコアサーバーに来たことでレンタル代を安上がりに出来てるのだよね。何度か書き付けてきたけれど、ここを立ち上げてから唯一の明確なコンセプトが「楽をしてのらくらと運用する」だから、もっと身の丈にあったドメインを使おう、とは思うのだけれど。一般ドメインはだいたいどれでも今の半額くらいに持ち込めそうだ。ドメインだけ変えるのは基本的にはホームページのお引っ越し+独自ドメインの設定という手順になり、あまりやる気が起きない。

スーパーの総菜売り場に「たらの芽の天ぷら」とあり、そこだけ時空がひずんでいるようだった。野草など季節感を売りにしたものはそうたくさん食べられるものでもないから、旬に採れたのを味わうとよいように思う。正直に言うと心は少し揺れた。

2019年1月22日(火)

夕暮れにISSの通過する様子を見る。

森林限界を越えて景色が開けてきたあたりから、人よりずっと背が高くぶわっと伸びたしっぽのような植物が、大地のあちこちで突き刺さるように生えているのが見えるようになりました。また、木々の鬱蒼としたにおいも散っていきました。

ごつごつした小石ばかりの斜面を道はうねりながら続き、空の頂は昼でありつつも青と呼ぶには黒くものすごく染まって、はるか上のほうでは強い風が流れているふうでした。

メルツェルは陽差しに焼かれて空を眺めるうち、その黒っぽい中にちらちらと瞬く光の点を認めました。それは昼の星でした。高いところ、空に近しいということは、そのまま宇宙が目の前にあるということなのでした。

2019年1月21日(月)

満月。

日没に取り残された青い気配が、その黒さを増して夜を運んでくるころ、メルツェルたちはとっくに張り終えたテントの中で風と砂とを避けながら、ささやかな焚火を囲んでいました。それで夕餉やお茶の準備をしたり、冷え込む沙漠の夜をやり過ごそうというのでした。

砂混じりの風がテントを叩く音や座り込んでいるらくだたちのしわぶき、火が爆ぜる音や食器の触れ合う音、ときおり交わされる小さな会話だとか途切れ途切れな楽器の音色など、夜の沙漠では様々な音が身近に、また安心できるものに感じられるのでした。

宵闇が深まるにつれ、夜気が降りてくる様子を皆で感じ取りながら、誰かが炭を一つ二つ火にくべました。その拍子に外の空気を吸おうと、明かりを持たずにテントから出たメルツェルは、空を見上げてはーっと息を呑みました。そこには沙漠の砂ほどの星々が輝いていたのです。

2019年1月20日(日)

Twitterの純度が高まれば裾野はしぼむし、それ自体で循環を始めてる。オンラインの広くて自由な場所という感触に、かつてほど期待を持っていない、だろうか。

フリーマーケットで目にしていた数々のランプの一つを今日、言い値の千円で手にしていた。道の駅でフリマを覗くようになって何年経つんだろう。いろんなランプが入れ替り立ち替りに露天を通り過ぎていったけれど、今日はちょっと通り過ぎて引き返したら、わりあい悩まずに値段を訊いていた。やや小ぶりで平均的な姿をしたやつ。家に余っていたパラフィンオイルを注いで灯すと普通の黄色い炎が立った。