2025年2月27日(木)

午前中のみ通所。スタッフさんのひとりから「なにかありましたか」とそれとなくお気づかいの問いかけがあり、その場ではとくになにもというふうに答えたのだけれど、あとでよく考えてみるとさいきんのストレスが雰囲気に滲んでいたらしいと気づいた。まあいいか。これでもまだ無理して愛想よくしている節があり、しなくていいんだよねえといちいち思い直している。2021年の春から秋にかけて苦しんだ心気症的なものがかたちを変えてことしの一月から現れている、というのは書いておいたほうがよさそうな。話変わってふと思うこととして、ことしは庭の花が咲いたら写真をうまく撮れるだろうかみたいな思考がたまに走ることがあり、それについては実に意味のない欲を抱くなーと思う。花はそのありようによってただ咲き、ただ美しいのであって、どんな写真がどれだけ撮れるかとかは関係なかった。それは人間や社会の都合だった。たぶん、じぶんの心に他者というものをあまりに入れすぎたうえ、自然との接点が減っているから疲れるんだろう。美しいものへの予感の代わりに取れ高がよぎるあたり写真に頼り過ぎているし、感受性があまりに目減りしているから、季節の移ろいを見て感じるのがよいよ。

2025年2月26日(水)

暖かい日。午前中のみ通所。帰りにNPOさんへ立ち寄り、じぶんがいま感じている感情障害について打ち明ける機会があればとスタッフさんにお伝えしたところ、一ヶ月先に面談の予定を入れてくださった。愛着の傷周りについてどんな回復の手立てがあるか、それまでにこちらも知恵を仕入れておかないとね。米澤好史『愛着障害は何歳からでも必ず修復できる』(合同出版)はキーパーソンを立てる療法が載っていたものの、おもに子どもに対する取り組みであり、おとな向けにまとめられた情報ではなさそうだなーと思った。K.L.ケイン/S.J.テレール『レジリエンスを育む―ポリヴェーガル理論による発達性トラウマの治癒』(花丘ちぐさ・浅井咲子訳、岩崎学術出版社)はこつこつ読んでいるところで、こちらは神経系へのアプローチが書かれているそう。「ソマティック」という言葉が頻出するところには、認知を変えるというより関係性を起点に変えていくという印象があり、そのところは前者の書籍と近しいスタンスのように思う。早めの夕餉を終えたらなんだかねむたい。おふとんでのんびりしたらいいんじゃないかな。

2025年2月25日(火)

なにごともなくきつめといういつものコンディション。きのうとは別の印刷サービスへ、ジャーマンエッチングとフォトラグにて印刷物の注文をした。こちらのほうが価格は手ごろなため品質が気になる。グレゴリーというメーカーのコンパス40というバックパックをポチった。

2025年2月24日(月)

午前中はごろごろ。昼になり、買いものがてらカフェを覗いた。ギャラリーを借りられると聞いていたところ。お店のシステムに戸惑いはしたものの、二階の席へ案内されてチーズトーストとコーヒーを注文。自分の声がふだんよりいっそう相手に通りにくいの、元気のなさが表れてるね……。持ってきた飯田美樹『カフェから世界は創られる』(クルミド出版)を読む。そこは活気あるざわめきが心地よいカフェで、その瀟洒な雰囲気には居心地よいひととそうでない人とが分かれそうな印象を持った。うーん、店内に展示スペースあっただろうか? 建物がいくつものお店の寄り合いなので、通路がそれとか、入らなかったほうのスペースにあったりするのかも。しばらく過ごしてお会計を済ませ、奥まった場所にあるもうひとつの喫茶店へ入った。こちらはいくらか馴染みがあるところ。ご主人も店員さん方もこちらの名前を覚えてくださっていた。ふたつの喫茶店では雰囲気がまったく異なるけれど、それで上手に棲み分けしている感じがする。こちらの喫茶店はご主人がお客ひとりひとりにさりげなく細やかな気配りをしており、それが居心地よいな、と思う。なんかいつも入り浸ってませんかという感じの常連さんに絡まれそうになったのを、さりげなく躱してもらったり。奥の窓際の席に座って外を眺めていると、敷地にある桜の黒い枝ぶりが自然と目に入った。花が咲く季節にはここは一等席になるんだろね。こちらでもしばらく本を読み、日が傾きかけるころ帰途へ。うちで夕餉を食みつつ『岸辺露伴は動かない』の密漁海岸編を観る。ふと思い立ち、緑の発色が気になっていた写真を用いて印刷物の注文をした。ジークレー印刷にて、トーション/アルシュ水彩紙/ファインアートキャンバス/写真用紙(半光沢)の四通り。水彩画の印象を出しやすい紙のことはChatGPTに聞くと便利だなー。届いたら発色を見比べるつもり。やや疲れ気味なので日付が変わる前におやすみ。

2025年2月22日(土)

のんびり。きのうフェアリーマグノリアの件でメールがきて、苗がオーストラリア国内の業者さんのもとへ着いたとのこと。こちらで発送時期を決める必要があるけれど、寒いうちにこちらへ届いても扱いが大変だから、三月中旬以降かなー。あとで返信を入れる。

2025年2月21日(金)

定期通院先を回る。先生に、症状が取れたら眠っていた感情障害があらわになった感じと伝えると、ステージが前に進んだというふうに捉えてみては、とおっしゃった。これが片付いたら楽になるなんてことはそうそうないですよ、とも、やることやってきちんと生活してますし、とも。しぶとくしなやかに過ごそう。それから歯科へ。詰め物が取れたと思っていたところは欠けたものと説明された。無意識に食いしばっていませんかとの言葉に心当たりがあり、あー。振り返ってみるとここ一年かそのくらいのことのような。大ごとになる前の身体からの忠告と思うことにして癖を直そうね……。その前後に買いものやファミレスでのお昼ごはんを入れたのち、多目的施設の写真展を覗いた。展示スペースの通路がおもにお年寄りで賑わっている。なるほどこれは写真だなーと思いつつ、展示物のサイズやスペースの取り方など以前にはなかった視点も含め眺めて回った。受付の方と話したところ情報をいただき、こうした会(写真連盟の支部)がこの地域にいくつかあること、勉強会が定期開催されていたり見学歓迎ということなどを教えていただいた。……なんというか、ひとと会って話をすることで、さらに行く場所と選択肢が現れてくることの連鎖というか。よい感触。いつか、行き場も選択肢もなかったころからここへ至るじぶんの経験が、誰かのために役立つかもしれない、という気がした。もう一カ所、展示スペースをレンタルできるカフェにもいずれ行ってみるつもり。そちらの客層は若い方が多めでいつも人の出入りがあるのを見かけており、もしかしたら肌に合うのはそちらかもしれない。うちへ帰ってきてからはベッドでまどろんだり夕餉を食んだりぼんやり。

2025年2月19日(水)

午前中のみ通所。痛いくらいの寒さ。誰とも話したくないなー。かつてのじぶんならこうした感情を抑圧して愛想よく振る舞おうとしただろうから、感じわるくてもじぶんを大切にできててえらい。『ムーミン谷の冬』は読み終えるのがもったいなくてまだ読みさし。おふとんで読もう。