2022年2月4日(金)

43mmは繊細だと聞いていたけれど、確かにそうかも。31mmのくっきりはっきりしたイラスト感に慣れていたから、こっちの線の細さにはいつごろ馴染むだろ。少し前に書いた、轢かれてまだ息があったから道の脇へ引っ張っていったたぬきが、きょう同じ道を通ったら、もう一度轢かれてぼろぼろになっていた。場所が場所でこの時間差だし、おそらく同じ個体なのではないかと思う。身体を思い通りに動かせず方向が分からないまま、また車道へ出てしまったのだろうか。僕自身は前回のような激情に駆られることはなく、なにがか分からないけれど、残酷だなと思って通り過ぎた。それは、傷つけられるということが、別の傷のありなしとは無関係に訪れうることについてかもしれない。車が避けて通る骸のそばで、からすが一羽、様子を覗っていた。自分は多少関わったせいで落ち込んでいるけれど、こうした生きものが持ち込まれる森林事務所や、広く環境の保全に関わる人々は、日常的にこうした状況に向き合っているんだろう。目を閉じたくなるのは祈りに近い。

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