協会の方から借りたDVDの『LIFE!』を観た。主人公はウォルター。雑誌会社勤めで写真の管理/現像担当。プロフィールに書くような派手なエピソードは持たない、内気で白昼夢に浸りがちな男性。そのウォルターが雑誌の最後の表紙を飾るはずだった一枚のネガフィルムを求めて、冒険へ飛びだしていく話。よい映画。一歩踏み出してみるまでの、その未知が発する不安にこころと身体が立ちすくむことは、おととしの北海道一周、去年のバンコク滞在あたりで全身で味わったことだった。でも行ってみた。そしたら夢中だった。よいことにもよくないことにも代わる代わる直面したけれど、知らなかった景色や体験の数々に圧倒されていた。グリーンランド、アイスランド、アフガニスタンと、世界へ飛びだしたウォルターはいつのまにか手練れの旅人の風貌へ変わっていく。持ちものもビジネス用じみたトランクから、バックパッカーのリュックへ。踏み出すときの心許なさとそこに待っている波瀾万丈は、べつに物理的に遠くへ行くことだけに限ったことではないのだろね。日本語吹き替えで観たのだけれど、ウォルターは関西というのか西の方のイントネーションで話すのがどこか新鮮だった。そして辺境を映した映像も美しいんよね。おすすめしてもらえてよかった。ところでDVDを観たほかはおふとんでごろごろ過ごす一日だったのだけれど、溜まった疲労がにじみ出すみたいに休むほど疲れてくる。このところ無理をしていたからで、あすあさっての予定さえ乗り切れば一段落できる。この二週間近く、やりすぎ。ねむろうか。
