土曜の夕方、都内へ向かった。歌舞伎町のカプセルホテルにチェックインしたあと、近くにあるとあるバーへ。そこがどんな場所なのか、ずっときてみたかったんだよね。思えば週末の夜だから街はいちばん賑わう頃合いなのだけれど、なるほど猥雑というか混沌、みたいな路上の往来があった。当該ビルを見つけおっかなびっくり入って、初対面な他の方やマスターと話をしたり伺ったり。気負う場所でないのは確かだからと、無理に会話に混じるより聴く側に回り、へー、という感じでそうしていた。お話しした方曰く、そのバーは人生の岐路で迷っている人々がくるのだそう。帰り際、自己紹介がてら周りにお渡ししていたポストカードを、ある方がまとめてほしいからいくらですかと申し出てくださり、持ち合わせていたセットのをお買い上げいただいた。うれしかったなー。お店を出てからはエスニック料理店でごはんを食べ、シーシャバーでぶくぶく。都市は情報と刺激が多すぎて気分の波に影響が出るなんてぼんやり考えていた。場というものをじぶんなりに探すようになって思うのは、もうメンバー間で関係ができあがっていて「間に合ってます」という入り込めない雰囲気があるところと、そこにいてとくに居心地を気にせず過ごせるところとがある、ということ。その夜のバーは後者で、人見知りなりにいつかまた行こうかな、と思う。脈絡のないことだけれど、スマホもないころ二丁目界隈に出入りしていたの、あれはどういうバイタリティだったん。ホテルへ戻り翌日は新宿~渋谷周辺の帽子専門店を巡った。キャスケットが欲しいと前々から思っていたのだった。キャスケットは学生のころからあれこれ愛用していたものの、ここ幾年かはそれに守られる必要もなくなり、ご無沙汰していた。そうした縁のなくなった時期が、かえってふつうに服飾小物として惹かれるようにさせたのかもしれない。店舗を巡るもサイズの合わないものが多くて見送るうち、CA4LA表参道店でフルオーダーできると分かり、そのように。工房の担当の方たちはいろいろな注文を受け付けてくださった。注文したらできあがって終わりという流れではなく、一ヶ月ほどしたら途中で一度、仮縫いに伴い来店して確認が要るとのこと。個人的に色の組み合わせがどうなるかわかんないな……。こういうふうにとはその場で決めたわけで、時間が経てば感じかたも異なるはずだし。それはまたいずれ。CA4LAは帽子に手を出した当初からお世話になっていて、最初の出会いはたまたまだった気がするから、縁かもね。そのあと帰途。窓と机の前で過ごしつつ、あのカプセルホテルのベッドの静けさより、こちらの夜の物音のほうが静かなのにいろいろな音が聞こえる、とか思っていた。水が合うということなのだろな。なんとなくで週明けからの予定を思うのは夜には余計なこと。のんびり。
