2021年10月13日(水)

面談はあすへ延期。「この人と友だちになれるか」というのは場とタイミングの要素が大きくて、それなりに年月が経ったあとからもう一度交流を結ぼうとしても、記憶が残るだけでひとたび他人レベルへ離れた関係をつなぎ直すことは容易ではないのだなー、と思った。一方的に友だちと信じ続けたことは、人生のある時期において心の支えになったとしても、いつかはなにかから剥がれ落ちるかけらのように、目を伏せさせるものだね。だとしてもそれが無駄だったってことではない、少なくともそう思いたい。さみしいのはこちらに勝手な期待があったからだけれど、もし期待通りになるのなら、それは自分の想像力の範囲内のことしか起きないってことだ。期待通りでない現実を受け入れるなら、自分の想像力よりもずっと豊かな現実を享受できる、はず。メンタルよわよわだからボコボコにもなっているけれどさ。大嶋啓之feat.茶太『睡眠都市』の情報を漁るうち、新居昭乃『覚醒都市』へたどり着き、中古CDを取り寄せてリッピング処理を済ませ、いま聞いているところ。音がゆがんだように聞こえるところがとてもよいね。少し前にBoothを経由して送っていただいた、海辺の音楽屋(yo-ake)さんの『青と回答』もよかった。物静かで内省的な雰囲気がすき。そういえば、ミシェル・ベロフ『ドビュッシー:ピアノ作品全集』が手元にある。この曲目リストがよく分からないくらいに美しい。こうしたタイトルへのセンスを自分の創作中で再現したいと思いつつ、単語チョイスだけではこうはならないだろと思えて、じゃあなにが違うのと思っているのだった。今どきの言葉は彩度やコントラスト、エッジの精細さが高いように思う。でも、そこを回避したらこのアルバムのようになるのかというと、たぶん違うのだよね。

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