2010年7月8日(木)

蛇口から水ひと掬い浴びる夏
何の捻りもない句だが、今日はこの言葉そのままだったもので。

紫陽花そのいち 水辺の紫陽花青空にそそのかされ、本日は市街地近隣にある城跡の公園で昼食をとることにした。自転車を漕ぐことおよそ一時間、帽子以外に遮るもののない日光がじりじりと身体を焦がす。公園へ至るまでの道のりで紫陽花がそこかしこで咲いていた。

途中のコンビニで弁当とお茶を買う。たまに立ち寄るこのコンビニの入り口には燕が巣を作っていたのだが、今日改めて見るとすでに巣立ったのか一羽もいなくなっていた。

ところで、この町中心部のシンボル「金灯籠」と呼ばれる史跡が年明けから工事のためどこかに移動されており、今日の散策でようやくその移動先を見つけた。一緒にあった涼しげな一坪庭は失われ、砂利敷きの人目に付かない場所に鎮座在していた。悲しいので写真は撮らない。

公園目的地の公園、通称お城山に着いたところで三十名ほどの小学生とすれ違った。昼ご飯でも食べに来たんだろうかとぼんやり考えながら木陰のある所へ移動する。シルバー人材の方やらランニングトレーニングをしている男性やら、平日の真昼間でもよく人とすれ違って「暑いですね」と声を掛けられた。買ってきたお茶をあっという間に飲み干して後悔した。暑すぎるのだ。自転車漕ぎで汗をかき、息切れもしていた事だし。紫陽花そのさん傍らの紫陽花を見て涼みつつ昼食。食後に公園内をぐるりと一周、ぶらぶらと歩き回る。写真を撮っていてこんな木を見つけた。木の実桑ではないしモミジイチゴでもない。何という名前だったのかなあ……食べると甘いが、口の中がいがいがする感じの木の実。誰かご存じでしたらご一報を。

駄菓子屋のラムネ帰り道、と言っても公園を出て川を渡ったところの交差点で、駄菓子屋を見つける。来る時に気がつかなかったのは来た向きが逆だったからだろう。店に入り、瓶のラムネ八十円こんにゃくゼリー十円を二つ、しめて百円。表のベンチに腰掛けて先ほどのお茶の不足を補うように飲む。昼過ぎだからとにかく暑い。店先に何か足りないと思ったのはガチャガチャ(というのだったか)が置いてなかったからだろう。近くの小学校の隣にある駄菓子屋は五年ほど前に潰れたはずで、あそこから一番近い駄菓子屋がここになるのかと思うと少し悲しかったり、嬉しかったり。長居もいけないかなと、区切りの良いところで店を出て帰途についた。

自宅の庭の水道で火照った手足を冷やすことしばし、日記の頭に書いた句はそのとき思いついたもの。帰ってきてからふと、ポラを持って行ったのに今日は一度も使わなかったことを思い出した。そのうちまたどこかへ出掛けるだろう、そうしたら存分に撮ってやろう。今日は疲れたのでここでおしまい。

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