今日撮った写真の現像はあしたやろう。なんか眠たい。穏やかで暑い初夏の陽気だった。ふっと思う、人の感情というのは構造なのでは。それが瞬間ごとに切り出されて表出してるんじゃなかろうか。
2020年5月1日(金)

金の光を受ける夕暮れの風景の中に、ぬるくて甘い遅い春の気配が流れていた。
五月到来。あんなにもったいない扱いしていた四月は風みたいに過ぎていった。あしたの気温は30度近くなる予報で、気候はもう遠慮せずに初夏へ向かうつもりらしい。ソメイヨシノが咲いた三月末から山桜が散る今日まで、息を吹き返したような心地よさを感じていたことは覚えているものの、なにをしていたかほとんど忘れた。もの愁い花の季節をもっと味わっていたかったのだけれど。
きょう業者さんが来て、育ちすぎた庭木を一日で全て倒し、ユンボやトラックで回収していった。アフリカの灌木みたいに「手を出したら命はないからね」と主張していた柚子もなくなった。こちらはもっか枝を水に挿し発根待ち。こういうご時世に手早く作業して下さった業者さんがほんとありがたい。そして庭ががらがらだよ。かつて日陰だった場所にはスギゴケがふかふかの森を形作っていて、それらを撫でるときの手触りが好きだった。日差しががんがん当たるようになったから、デリケートなスギゴケはたちまち干涸らびていくはず。周囲の湿度や風通しが変わるだけでもいたりいなくなったりする植物だものね。あとで少しばかり移植できないかな……。
2020年4月30日(木)
あすあさってと業者さんが庭木の伐採に来る予定。自粛要請が出ている件を心療内科の先生に相談して、しばらくのあいだ処方を四週間ずつ出してもらうことになった。
2020年4月29日(水)
ほだ木を物置の後ろへ運んでいて、脚を蚊に刺され放題にしてしまった。気温は一気に温暖になってきた。ぽつりぽつりと蚊取線香を焚いてる。
2020年4月28日(火)
ここ数日は陽気がいいなあ。大型連休が終わるまで遅霜に気をつけろと祖父は言っていた。一般に八十八夜の別れ霜とも言われるけれど、この様子ならもうそんな寒気は訪れないように思う。冬の底から攫ってきたかき菜は素焼き鉢に根を張り、花期を終えて種をつけてる。当初の予定通り、連休中にこいつを地面へ帰してやろう。愛着が湧いたことに加え、くちなしやスイカズラといった植物を居室で飼う習慣が根付きそう。
2020年4月27日(月)
新型コロナウイルスの感染者が地元からも確認された。 市をTwitter検索すると、当該施設と感染者への怒りや怨嗟が目につく。そうかー、こういうことになったかあ。個人的には、これは確かに軽率だったけれど、すでにどうにもならないことで怒っても疲れるだけでしょう、罹患したひとや罹患するひとたちが早く治るとよいね、くらいに思う。市には非常事態宣言が出され、五月六日まで自粛要請が下された。対策として出来ることはこれまで通り変わんないし、衛生に気を配り出来るだけこもって過ごすつもり。
2020年4月26日(日)
雨に降られた。大気に花の匂いが混じってきたような。季節は晩春へ向かっていく。
2020年4月25日(土)
個人的なポストカードに印刷したい写真の編集など。絹目調や光沢のあるはがき用紙は質がよい代わりに表面がつるつるしていて、文字を書くのに難儀するんだよね。インクジェット紙は逆にインクが滲むから、一長一短だと思う。細めのボールペンで書くべし。
仲野順也さんの音楽が耳に幸せ。bandcampでアルバムをダウンロード販売されており、 Phantasm (1st Album) の「Sampo」と「Elfin Dance」、そして Sky Watcher ( 3rd Album ) の「Lemuria」がひときわ輝いてる。想像させる力と精度が高くて、その光景や感情がまざまざと伝わってくる。Lemuriaは蒼茫とした海原と古の記憶が、滅びの悲しみと生きものたちの躍動が、もう、見えた。最近は Junya Nakano | Free Listening on SoundCloud に新しい作品をアップロードされているので、もっかそちらを拝聴することが楽しみ。20年くらい前のプレステのアクションRPG「デュープリズム」を気に入り、そのサントラを手に入れたことがこの方の作品を知る切っ掛けだった。こうしたイメージ豊かな電子音楽が心底好きなので、今後も長く活動して欲しいアーティストさんだなあ。
2020年4月24日(金)
午後より雨。なめことクリタケの菌駒を母と打っていた。意外と駒が多かったせいで、タモギタケのためのほだ木が足りない。あとで祖父宅に残された桜の丸太をもらってくるつもり。日曜に予定されていた四十九日の法要は、集まったり出掛けたりしないでとお触れが出ていることもあり、祖父の娘であるうちの母と喪主だった従弟の二人に代表して執り行ってもらうことになった。
2020年4月23日(木)
採った山椒の佃煮でごはん。穏やかな気候なのに手足の先が冷える。ぐったりしそうなときは早めに感知して休息を取るべきだろな。一年に一度くらいの頻度で不規則に体調を崩すけれど、ここに溜め込んだ文章の傾向から、春は特にそうなりやすいように思う。いったん不眠と不安に軌道が逸れると立て直すまでが大変で、いい季節がもったいない。やっと自分のものにした眠れることの快楽は、もう手放すつもりはないんだ。昨夜は流れ星を見たあとでふと「そうか、詩も哲学も必要なんだ」という考えが脈絡なしにピコンときた。風呂から飛び出してユーレカ! みたいに。そういうのを摂取していこう。
