2019年1月21日(月)

満月。

日没に取り残された青い気配が、その黒さを増して夜を運んでくるころ、メルツェルたちはとっくに張り終えたテントの中で風と砂とを避けながら、ささやかな焚火を囲んでいました。それで夕餉やお茶の準備をしたり、冷え込む沙漠の夜をやり過ごそうというのでした。

砂混じりの風がテントを叩く音や座り込んでいるらくだたちのしわぶき、火が爆ぜる音や食器の触れ合う音、ときおり交わされる小さな会話だとか途切れ途切れな楽器の音色など、夜の沙漠では様々な音が身近に、また安心できるものに感じられるのでした。

宵闇が深まるにつれ、夜気が降りてくる様子を皆で感じ取りながら、誰かが炭を一つ二つ火にくべました。その拍子に外の空気を吸おうと、明かりを持たずにテントから出たメルツェルは、空を見上げてはーっと息を呑みました。そこには沙漠の砂ほどの星々が輝いていたのです。

2019年1月20日(日)

Twitterの純度が高まれば裾野はしぼむし、それ自体で循環を始めてる。オンラインの広くて自由な場所という感触に、かつてほど期待を持っていない、だろうか。

フリーマーケットで目にしていた数々のランプの一つを今日、言い値の千円で手にしていた。道の駅でフリマを覗くようになって何年経つんだろう。いろんなランプが入れ替り立ち替りに露天を通り過ぎていったけれど、今日はちょっと通り過ぎて引き返したら、わりあい悩まずに値段を訊いていた。やや小ぶりで平均的な姿をしたやつ。家に余っていたパラフィンオイルを注いで灯すと普通の黄色い炎が立った。

2019年1月19日(土)

稲荷にて水芭蕉の芽を確認した。あと一月もすれば座禅草だって咲いているはず。うちの福寿草の古い株は正月くらいから芽が出ており、去年末に地植えにした株はまだまだといったところ。

2019年1月18日(金)

Bandcampから、仲野順也さんの「Mystic Ninja -Junya Nakano Trax-」と「POLYPHONET COMMENDATORE -JUNYA NAKANO Side-」をダウンロードした。どちらも架空のゲームのサントラという趣向。まだまだ食欲不振。

2019年1月17日(木)

道の駅の花卉売り場にて、盆栽仕立てになっていた梅の香りを嗅ぐ。うちの蝋梅もほんの少し咲き始めたし、立春までもうちょっと。肉を食べてやり過ごす。

蛇足のように書き足すと、フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読了していた。これで心置きなく次の本へ手を伸ばせる。最近は水野一晴『地球が分かる地理学入門──気候・地形・動植物と人間生活』(ちくま新書)を入手して、おさらいのようにかじり読みしてる。地学の入門書もあればいいなあと思う。また、椎名誠の紀行ものやムーミンを再読してる。

2019年1月15日(火)

祖父宅にて丸太を切ったり焚火をしたり。叔父がまた入院したという話を聞く。

インセンス(お香)を連続して立てるとき、例えば今だと、街路→春の兆し→沙漠の夜→星空→夏の朝の通り雨、みたいに香りに合わせた、言葉無しでイメージが連続しただけの、なんというか次元転移的なお話をつくる。うん、特にオチとかない。嗅覚を行使することって体力を使うから、今は余裕がある状態なのだろう。

2019年1月11日(金)

なんだか今日は気分的にまったりしていた。自分はこうして今ぼんやりとりんごジュースを手に取っているが、宇宙開闢より138億年、地球誕生より46億年の時の流れの最前線にいるのだな、存在するということはよく分からないことだなあ、みたいなことをスーパーの一角で思う。そのあとひとりで回る寿司へ行き、八皿食べた。

2019年1月10日(木)

感覚を澄ませば世界の深いところまで覗ける、なんて曖昧に思っているのだけれど、実践はむつかしくて怠けてばかりだ。

入浴剤のクナイプにて「いちじくミルク」というのが控えめな香りをしていて良いね。それから、近くリスンのお香でも焚こう。

今朝の気温はマイナス8度を下回ったらしい。シーズン中に一度くらいマイナス10度を下回るのが平年なのかなあ、なんて感じてる。