2022年3月15日(火)

夜の散歩途中、強い風のなかに甘く鋭い香りがした。あれと思って数歩戻り道の脇を照らすと、すぐに沈丁花が見つかった。とても小さくこんもりとした株ではあったものの、通りすがるだけでそうと分かり人の足を止めてしまうのは、さすがだと思う。松任谷由実さんの『春よ、来い』にも沈丁花が出てくるけれど、歌の季節感は三月くらい(当地基準)だったんだね。歌そのものはもっと早い時期から耳にする印象があっただけに、そうか、前提の季節感がいまくらいなら別れの感覚もしっくりくるなーと、なにかが腑に落ちた。

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