2024年1月20日(土)

金曜のことを書き忘れた。その日は昼にNPOさんのところでジェラートの味見。チョコ味はクラッシュナッツあり/なし両方採用で確定となり、販売の下準備と価格調整に向けて次回の予定日が決まった。スタッフさん曰くネット販売できたらとのことで、その売り上げの一部は能登の震災へ寄付したいそう。チャイの販売は四月をめどに。相談員さんからは、三月のフォーラム(映画上映)にて、聴覚に困難がある方や文字情報で知りたい方向けの文字起こしを手伝ってもらえたら、とお誘いをいただいた。じぶんは一昨年もその作業をお手伝いしているから声をかけやすかったのかなと思う。相談員さんと関わる機会もそのあたりが最後になってくるかなという思いがあり、お誘いを引き受けることにした。夕方に利用者さんから電話があり、一緒にポケモンSVをしに集まりませんかと声をかけていただいたので、上記のジェラート作りの日程に重ねるかたちでNPOさんに集まることに。「話しかたが癒やされる」と評していただいた。そうした評価はたぶん人生初では。お腹が冷えたようで腹痛もあったりした日だった。そしてきょう、というかもうきのうだけれど、土曜はひさしぶりに産直へ出かけて野菜を手に取った。ほっそりしたふきのとうが袋詰めになっているのを見て季節の移ろいを感じたり。帰ってきてからはベッドへもぐり込んでまた眠りこけているうち夕方になっていた。それからランプの灯りの前でごはんたべたりのんびり外の雨音を聞くうち、いまに至る。南岸低気圧の接近で大雪の恐れもと予報が出ていたものの、さいわいというかその予報は外れたみたいだ。ある程度の雨脚が窓を閉めていても聞こえてくる。

2024年1月17日(水)

午前は就労移行支援、午後はNPOさんのところで面談。引っ越しをして生活の風景が変わった話とか伺ってみたいですと相談員さんに伝えると、大学を卒業してから今までのことを話してくださった。群馬を出て暮らした長野の松本に愛着があることや、行くあてのない無職期間を経て口実のように当地へきたこと、このあたりにはあちこちに林が現れるけれどその植生の雰囲気がちょっと怖いこと、心を傾けられる標本木のような木をどこでも求めてきたもののまだここでは見つけていないこと、そのほかいろいろ。面談の終わりに、三月でここを退職するんです、と教えてくださった。きょうのようにお会いできる機会はまだ二回あるとは言え、戸惑いかさみしさのようなものを感じる。就労へ向けた活動をなんとなくためらっていた自分の背中を、無理にではなく自然にそっと押してくださった方なのだよね。一方でおたがい、変わりゆく景色の途上にいるという意味で仲間だとも感じるから、そこを応援したい。三月まではまだ間があるから、こうした気持ちをお手紙に書いて渡そう……。ここ一、二年ほどで、自分を取り巻く人との出会いや別れが瀬の水のように目まぐるしくなってきたことを感じる。主観としてはできることをこなしてよく休み、先のことはそのときがきたら自ずと定まるはずと心配もなく楽観しているのだけれど、きっといまは人生の大きな変わり目なんだろね。なんだか疲れてねむたい。あすは回復にあてることにしておふとんへ。

2024年1月16日(火)

朝起きると外はうっすら雪化粧していた。ご近所の道を覆う圧雪がまだ溶けていなかったこと、当該の自治体には大雪警報が出ていたこともあり、就労移行支援へはおやすみする旨の電話を朝イチで入れた。やる気のある朝だったんだけれどなあ、まあそんな日もあるよ。登ってきた日差しを見ながらストレッチ、のちなにもせず過ごした。あすは定期面談もあるから、相談の内容を手帳へ書き出したら早めに眠る。

2024年1月15日(月)

春前に手に入れたい苗のリストや済ませておきたい庭の作業を紙へ書き出しはじめたり、溜まっていた洗い物を洗濯して干したりアイロンをかけたり、ネイルを塗ったり。午前の日差しが十二月のそれとはもう違うと思いつつ明るい外を眺めていると、強くざわめく風にもこれまでとは違う響きのようなものを感じた。なんとなくランダムで流していた楽曲で、aiko『ぬけがら』の「季節の変わる匂いする 寒い朝に思い出す」という歌詞が耳に残ってる。というかこの言葉は聴くたびすごい感受性だなあと思う。そのあとに聴いた冨田ラボ feat.畠山美由紀『耐え難くも甘い季節』の「もうはじまる 耐え難くも甘い新しい季節 少し冷えた夜風が響く時 あなた触れる幸せのハーモニー」にもおやと思ったのだった。どちらも歌っている季節としてはじぶんのいるいま現在ではないのだけれど、変わり目を捉えた歌の言葉が心のなかへ入ってくるのはどういう変化だろ。そんな些細なことに元気でも出たのか、きょうは目の前のやることに没頭して、朝から夜まであっという間に過ぎた日だった。そして数ヶ月ぶりに体重計へ乗ったところ、予想していたラインよりはまだ下におり、意外な思いとともに安心したところ。ここ数年は十月から一月にかけて、冬場のストレスが食欲へ向かうためか、とても太るのだよね。ちょうどよいし、このあたりでまた食事に注意しはじめられたらよいな。ただし、したいこととしてメモしてある「ケーキとタルトを食べる」を実行に移してからね……。日没ごろNPOさんの利用者さんから電話があり、あすは缶ごみ処理の活動があるからよかったら一緒に行きませんか、とのこと。すでに就労支援の日程が入っていたからお礼を言って別の機会にと断ったけれど、なにかしら誘ってもらえるのはうれしいものだね。庭の予定を考えてすこしのんびりしたら、今夜は早めに眠ってよい流れをつくろう。

2024年1月13日(土)

朝から夕近くまで、NPOさんのところでジェラート作り。自分含め四名が集まり、作業の合間にポケモンSVでやりとりをして過ごした。ジェラートのほうはチャイに加えてチョコ味もつくることとなり、そうした作業に専念するうちあっというまに午後になっていた。きょうはNPOさんにたくさんの利用者さんがきていたなあ。帰り際には雪が舞った。充実なのか分からないけれど、一日じゅうやることがあり、時間がすぐに過ぎた日。日月はゆっくりやすもう。

2024年1月12日(金)

暗くなるころ定期通院先へ。眠る前の処方が減ったことで朝に動きやすくなったことと、就労移行支援に通い慣れてしんどさが減ってきた感じがあることを主治医に伝えた。それから市のお祭りへ向かった。チョコバナナやイカ焼きや大阪焼きを買って食べたり、震災への募金をわずかながらしたり、狐面のお値段に手が出せなかったり、広場の光が届かないあたりにたむろする人影やそのまわりを駆け回る子供たちの様子を覗ったり。水ヨーヨーすくいをしたときの、的屋のおじさんのしみじみとした雰囲気が印象に残ってる。その水ヨーヨーをしゃぼしゃぼしつつ夜道を歩き、蛍の光が流れるスーパーで買い物をして帰路へ。居室の暗がりで水の入った風船を明かりにかざすと、余韻のようなものを感じてきらきらして見える。あすはジェラート作りがあり、その合間にポケモンSVを持ち寄って遊ぶ予定のはず。日付も変わったし、早いとこ眠ろ。

2024年1月11日(木)

のんびり過ごした日。とうとう♀の色違いモンメンが産まれた。しかも運のよいことに個体値は6V。ここまでが長かった……! さっそくエルフーンに進化させてパーティー入り。きょうは冬場にしては気分がよく、せっかくだからと久しぶりにしっかりめのストレッチをしたり口笛を吹いていた。

2024年1月10日(水)

午前中は就労移行支援へ。プログラム開始前のちょっとした遊びで「コピー用紙に手のひらの輪郭を取り、そこにことしの漢字一文字としたいことや目標を五つ書き出す」というのがあった。さして迷うでもなく「求」という一字を思いつき、「資格を取る」「本を読む」「旅を増やす」「楽しい気分を多くつくる」「人の語りに耳を傾ける」と書き出すことができた。内心の思いはもっとあれこれあるけれど、遊びだしね。「求」なんだ……急にかたちにしたから思いがけない印象だけれど、わりとしっくりする感じもある。いつか「向」の段階へ行けたらとか、気の早いことも考えていた。帰りは業務スーパーで殻付きの牡蠣をいくつか買い、夕餉にこじ開けて食べた。新鮮なものが1コ150円って、たぶん小ぶりとはいえお値打ちと思ったけれどどうだろう……。じぶんで殻を開けて食べるのは初めてだったけれど、貝柱の位置さえ見分けられたらあとはなんとでもなると分かったから、これからは殻付きの牡蠣もどんとこい。味はとても美味しゅうございました。ほか、百均や文具店で買ってきたレターセットコレクション収納リフィールと2穴バインダーを使い、書類ケースのなかでみちみちになっていたレターセットや絵はがきを整理したり。それからナショジオの『NO SIGNAL』を読み終えた。副題は「街を出て、大自然のなかで暮らすことを選んだ10人の生き方」。自分自身、社会より自然を向いて孤独に暮らせたほうが気楽だろうというたちなので、この本は求めていた水のようにするすると読めた。文明の拒絶という話にはあまりなっていないのが素敵。紹介された皆さんの暮らしぶりにはけっこうな頻度でソーラー発電やネット回線ありという記述が出てくる。こうした生き方は自分で選びさえすれば誰にでもできますよ、大変だけどね、ととある人物が語っていた。本の中で幾度も引用されていたソローの『森の生活 上: ウォールデン』(岩波文庫)は枕元で読みさしになっている。文章になんか饒舌な感じがあって読み進められずにいたのだけれど、気を取り直してみようか。あすはなんの予定もないからと床でうつらうつらしたおかげで、いまはもう未明を過ぎそう。眠ろ。