2019年10月18日(金)

予約を取っていた耳鼻科にて、アレルギー性鼻炎のレーザー治療を受けた。事前に体温と血圧の測定があり、血圧がやや高めというありがたくない話から入る。麻酔薬を染み込ませた妙に長い棒を両の鼻へ差し込まれ、麻酔が浸透するまで五分ほど待つ。うちの猫の耳に指を突っ込んでいたときにも思ったことだけれど、ここまで入ってしまって大丈夫なんだろうか、脳もあるのに。それからレーザーを通すファイバーらしきもので、鼻腔の中程(だったか)にある下鼻甲介粘膜、なる部位を焼灼された。ここはにおいを感じるわけではなく、僕の場合はアレルギー物質に反応して腫れぼったくなり、鼻づまりを起こすところだ。そこを浅く焼くとしばらくのあいだアレルギーを起こしづらくなる、というのがこの治療。施術中の医師から「鼻で息してていいですよ~」と言われてそうしていると、自分の肉が焼ける臭いはまあどうしたって感じる。鉄板の上で動物の肉を焼く香ばしいにおいではなく、髪などのタンパク質が焦げるときのあの臭いだった。麻酔が効いているためか熱さや痛みはほとんど感じないものの、レーザーを照射される毎に鼻の奥が微妙に変容している感覚がある。焼灼の途中経過をごく細い内視鏡でモニター越しに見せてもらう。うっ、レーザーに焼かれた部位が集まったクレーターみたいにぼつぼつと変質してる。これを見るのはあんまり楽しくない。手術は続けられ、この診察椅子に座ってから十分も経っただろうか、という素早さで一通りの施術が終わった。二週間後にまた様子を見るから来院してね、という説明を受け、治療費は事前に聞いていた通り保険の適用内で約九千円。レーザーを当てたところは一週間以内に治ります、という話だった。医院を出てから少しだけ洟が出たけれど、これを書いている今はもう、焼かれた鼻の奥になんの違和感もないし、においはきちんと感じるようだし、鼻の通りも現時点では問題ない。数日間は口呼吸で生活なのかなー、なんてのは杞憂だった様子。これまでみたいな服薬や点鼻薬に、当面は頼らなくて済むようになるといいなあ。あんまり関係のないところで、僕が一年半前に受けたIgE抗体のアレルギー検査には、杉やヒノキの花粉などと並んで猫の皮屑へのアレルギーがクラス4という、鼻が詰まったり目が痒いのはこれかーというの分かる結果が並んでいた。うちの猫が身体に消えない爪痕を残していったのかと思うと、笑える。

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