2019年10月17日(木)

青果店と園芸店に立ち寄ってから美術館へ。なにか目的があるわけでもなく、エミール・ガレなる19世紀に活躍したガラス工芸家の作品を見た。魔術師との異名を持っていたそう。陶芸のようなかたちの花瓶を透き通るガラスで表現していて、熱して曲げるのかなーということ以外想像が付かず、どんなふうに加工したのか不思議だった。金属を混ぜたり、さらに酸を使ったりと、色や質感は当時の最新の科学を反映したとか。光を通した多様な色使いが美しくて、アール・ヌーヴォーってこういう感じなのかーといまさら知った。ポストカードを一枚購入。『燕文両耳付鶴首花器 つばめたちのひそひそ話』という、泡が立ち上ってくる中につばめたちが寄り添いあっている、華奢な花瓶。このつばめたちは越冬のために南へ行く話をしている……という説明を読んだような。館内の作品を念入りに眺めながら、この時代の科学や芸術はボーナスステージにあったのかなという感じがして、自分がなんとなく創作のベースにしている「科学もちょこっと含むファンタジー世界」の時代観は内燃機関使いたいので産業革命より後が都合いいと思いながらもこのガレという人物の活躍よりは前にしよう、みたいに考えていた。別に創作で現実との整合性を図りたいわけではなかったな……。きょうはポケデジSQ70でそれなりの枚数を撮った。ものの見方とか以前に、自分は楽しいから写真をやっているなあ。

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