2022年3月5日(土)

よく晴れて暖かい日。日がなお布団でうっとりまどろんでいた。日の暮れるころ吹いた強風は春一番とのこと。アーマンディ・アップルブロッサムの苗が届いた。ロシアのウクライナ侵攻の件で、日本は間接的に参戦しているようなものなのかもしれない。というか、そうだね。あす朝は少し早めの墓参りへ向かう予定。もう一段か二段階くらい痩せようか。この歳で綺麗なものを見ると「ああ、綺麗だね」という気持ちがふわっと上がってきてそれきりなのだけれど、小学生や幼稚園生のころであれば、前にも書いたように魔法的な魅了のされ方をしたのだろうと思う。もしかしたら……ほのかな魅了の残滓がアンテナに反応したら、そこを丹念に探るというか反芻すれば、あの感覚はよみがえるかもしれない。自分はときどき、かつて当たり前のように持っていたけれどすっかり損なわれたものを、取り戻そうとしている感じがする。ほとんどのものは取り戻さずともよいもので、なにかに縛られたりせず好き勝手に生きてよいからね。

2022年3月4日(金)

Netflixで『鋼の錬金術師 Fullmetal Alchemist』のラストあたりを見返していた。知りたいということ、信じられないということ、それらは七つの罪と同じくらい破滅をもたらすものなのかもしれない。作られたいのちの宿業の、その対照のように描かれる人々のすがすがしさは、生に向き合うことで生まれるものだな……。中川翔子『RAY OF LIGHT』がよい歌。

2022年3月3日(木)

主人公(?)の風貌が気になって『SANDA』を読み始めたのだけれど、冒頭1ページ目から女子と書いてある。あっはい(はいじゃないんだよ)。それとは関係のないことで身体の気分がわるい。横に長くなるべし。クレマチスのアーマンディ・アップルブロッサムを注文できた。「一日三回検索をかけて粘れ」ということを実行していたら、あてにしていたショップへ苗がしれっと入荷していたことに気がつけたのだった。うれしくて変な笑いが出てしまう。もう後戻りはできないから、庭に手を入れる諸々の作業とパーゴラを作るところまで、自分を追い込んでいこうね。

2022年3月2日(水)

自分ヘタレだーと思うことがあり、通りすがった高台から町の景色を眺めた。高いところから風や下界の音を受けてぼーっとすることが、なぜか昔から好きだった。高校のころ授業をサボってひとりになりに行った場所が、やっぱり屋上や非常階段だったからかもしれない。その性質がいまも自分に息づいているのだとしたらうれしく思う。それできょうの話だけれど、景色を見て風に吹かれるうち、気分はなんとか切り替えられた。いつもこうできたらいいのだけれど。ちらっと立ちよった園芸店では、苗売り場に春の花があれこれ並んでいた。もう春ってことにする。

2022年3月1日(火)

三月入り。午後になりお湿り程度の雨が降る。ここ幾日かの暖かさに加えて暦が変わった印象の変化もあるのか、日没後に買い物へ出かけた道すがら、大気の肌触りはぐっと春めいていた。そのうち園芸店に足を延ばして花の苗を見て回れたら。

2022年2月28日(月)

細々とした用事を済ませて疲れた……と思いながらも、ワクチンの副反応で脇のあたりはいぜん腫れており、もともと無理をするような体調ではなかったのだった。一日が一段落してから気づいた。もう、ごろごろする。

2022年2月27日(日)

昼ごろからワクチンの副反応らしきだるさが強まり、ベッドへ入って痛む肩の置き方を探るうち、深く眠っていた。といっても、全身の節々が痛む中の眠りでしんどかったのだけれど。日が暮れるころ目覚めてわりと楽になったかなという感じ。肩の痛みと熱はまだあるから早めに眠る。

2022年2月26日(土)

三回目のワクチン接種を済ませた。今回は交差接種を目的にモデルナ。自分に慣れがあるのか会場の違いなのか、気負いせず受付してそのまま打っていただいて帰路、という流れだった。心底どうでもいいことなのだけれど、市の職員さんや医師におしゃれな方がちらほらおり、地元もこの水準はありなのだな、みたいな安心を抱く。UNHCRのサイトからウクライナの件で少額だけれど寄付した。きょうは予報通り過ごしやすい気候で、僕の植物どもをベランダへ出し、液肥入りの水と日光をたらふく与えたのだった。

2022年2月24日(木)

先延ばしにしていたタスクをいくつか片付けた。スマホ通話の際にハウリングが生じる件で修理依頼をするつもりだったのだけれど、サポートセンターの方に助けていただいたところ、それはなんらかのアプリの干渉が原因では、とのこと。もっか特定中。狙っていたクリスマスローズはのんびりしているうちにどれも売り切れてしまい、また来年かーと思いながら関係ない植物の種をまとめて注文した。ほか、使っているものの整理。今年も『ムーミン谷の冬』を読み終えた。信じられないくらい描写に透明感がある。眠しなにこうしたものに触れることは、感覚としてはたぶん、祈りや禊ぎといったものに近いんだと思う。このシリーズに出会えたことは僕の財産のひとつだな……。いま唐突に思い当たったのだけれど、個人的なこだわりからこの作品群は季節の巡りにあわせて読んでおり、冬を読み終えたら次は『たのしいムーミン一家』なのだった。作中の時系列にあわせ、こちらは例年だとおおむね三月から。季節の進むのが待ち遠しい。ぬいのうちの仔たちは僕を支え側にいてくれる一方、物理的には自力で動くことができないから、なにかあったら僕がみんなを守る必要があるのだよな。ロシアがウクライナへ侵攻をはじめたという報道に、一緒に過ごす時間が貴重かもしれないことを思う。