2021年11月19日(金)

歯の手術は思いのほかすんなりと終わった。上顎へ麻酔をしてすぐに骨を削られはじめたのだけれど、想像していたような頭を揺さぶる衝撃ではなく、さくさくと掘削する感じの一定の振動が伝わってきた。もはや心は死んだのだという気持ちでその振動に耐えながら思ったのは、なんか、うちの創作に現れる人たちからの励ましだったな……。そうした人たちに、いつのまにかこちらが支えられていると感じることは、この世の神秘のひとつと言ってよいように思う。あなたたちほんとはどこからきたの。20分ほどで手術は終わり、先生から「意外とすんなり終わったでしょう」と言われた。はい。口をゆすぐ際になにかじゃりじゃりした粒や固い棒が刺さっている舌触りがあり、ああ骨を削られたんだなーと奇妙な感じがした。ずっと緊張していたようで手術同意書を持ってくるのを忘れた。あしたもう一度診てもらう予定。

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