2019年8月16日(金)

昨晩に手をつけた今月号の「ちくま」が全体的に面白く、もうじき読み終えそう。鹿島茂さんによる吉本隆明さんの本の解説に、なぜか、最近ご無沙汰だった読む没入感があった。もっか毎月の読みどころは岸本佐知子さん/ブレイディみかこさん/梨木香歩さん。こうしたPR誌というものの存在を知った切っ掛けが岸本さん(のエッセイにイラストを寄せているクラフト・エヴィング商會)で、書かれている記事のほうも、独特な動くパスタみたいな感じをしていて楽しい。梨木さんは自然に対する感覚が優れているのかなー、ただいま『家守綺譚』が積ん読。ちくまのほかPR誌につながる糸を掴んだおかげで、ひとさまのまとまった思考に触れている側面はあるなあ、と思う。窓から新鮮な風が入ってくる感じだよね。筑摩書房 PR誌ちくま の年間の購読料は1000円。大きめの書店であればカウンターに積まれてあるかもとか。PR誌についてはこちらのタダの本・100円の本-Tojosの晴耕雨読 – BIGLOBE が詳しい。

病理医さんのブログとScoobie Doの新譜の両方にスナフキンの名前が出ていた。作者のトーベ・ヤンソンさんは周到な人物で、スナフキンがもっともな台詞ばかり言う人物ではない、という魅力を小説に用意しているんだよー。『ムーミン谷の仲間たち』の「春のしらべ」では自分のイメージに苦悩しているし、『ムーミン谷の十一月』では嫌いなものを前に発狂しているし。個性が立つあまり消費されやすくなっている事柄については、作品の内容にも触れられたら勝手に喜ぶかなーと薄ら思う。若干、愛が重い。

乳香はとてもいい香りがするなあ、甘いミルクのようで名前通り。このお盆で嗅いだ仏前の白檀よりも好みかも。

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