2021年2月18日(木)

『コンスタンティン』観た。いい男のいい喫いっぷりで映像から間接的にニコチンを摂れる作品だった。ラストは健康志向だけれども。終盤、神と悪魔の両陣営が猫の子にするようにキアヌを奪い合っており、ご家庭のいざこざに巻き込まれた図式が色濃くおいしかった。ルシファーが地上へきたがる息子について言う「男の子は手が焼けるよぉ」とか、所帯の匂いがむんむんする。人間に抱く感情の重さから暴走し、天国のおうちを追い出されたガブリエルだけれど、この人(もう人)が人間の痛みやいい加減さに染まって地に足がつくという堕落をするところ、あるいはいつまでもヒトへの巨大感情を保持してズレた発言をしているところ見たい。おいたが過ぎたからそれくらいは。ポチった椎名誠の文庫が届いた。『ぼくの旅のあと先』の表紙に映る椎名さんは、この肉体で辺境をルポしてきたわけで、さすがに貫禄あるなあ。特定の個人の半生を知らないよりは知っている、という状態も変なものだと思う。そうか、生きていると、人生の重みというやつはこんなふうに感じられてくるのだな……。地元図書館のWebサービスを使えるようにした。当面の目的はクラシック音楽のCDにあるから、サービスを活用することはさほどないと思われるけれど、表示される貸し出しランキングが新鮮だ。このランキングはある面で僕と世間との接点だろな。

2021年2月17日(水)

日差しに力が戻ってきたせいか、陰影を含んで動きのある雲を見かけるようになってきた。北海道では数年に一度の暴風雪だとか。当該の低気圧が台風のように渦を巻いている、野口宇宙飛行士がISSから撮影された写真を見た。たまには椎名誠の本を読むかと思って新刊を検索すると、相変わらず何冊も出ていた。なにより。そのなかで手に取りやすい文庫の『ぼくの旅のあと先』『かぐや姫はいやな女』をポチる。創作に登場させる地名は紙媒体の地図帳から拾うべしという主義なのだけれど、手元にあるものだとどうしても縮尺とページ数から来る限界がある。ので、棚ぼたで手に入れたい物品リストに『最新 世界大地図』(小学館クリエイティブ編)を加えたい。見開きでA2サイズあって本棚に収まるものなのか謎。

2021年2月16日(火)

数日前からすいかずらと庭の福寿草が咲いている。お話のほうは、各テーマごとに考えることを書き出しているところ。自分の創作スタイルは、雑多なアイデアを潤沢にかき集め、それらを少しずつ煮詰めていく中でなんとなくの流れが生まれ、その流れをひたすら微調整して向きを整えていく感じ。歩留まりの悪さはまあ。ただ、このたび書き出しているテーマはこれから長いこと頼りにするものだろうから、いまのお話向けに見切り発車できるところまで、とりあえず量を増やそう。こうしたつくる過程を楽しめているとき、僕は自分なりの正解にいるはずだ。あとは少しずつ積み上げることができれば、効率はともかく、いずれなんらかのかたちにはなるに違いない。

2021年2月15日(月)

久しぶりにしっかりした雨脚。夕方から風が強まった。明日にかけて低気圧が発達しながら北海道沖へ抜けるため、全国的に強風や暴風雪となるそう。冬の終わりを告げる嵐はこれかもね……と思って十日予報を見たら、来週に雪マークがあった。油断ならないんだなー。

2021年2月14日(日)

昨晩の寝しな、ベッドのなかでラジオのNHK第1を聴いていると、ふいに地震速報が入ってきた。それから大きな揺れと短い停電。震源は福島県沖で、このあたりは震度5弱だった。本棚から本がばさばさ落ちたり、運悪くたんすの上に置いていたガラス容器が床で粉々になったり。それくらいで済んだと言えるのかもしれない。ただ、小さな余震が続いており、十年前の震災では大きな地震だなあと思っていたのが前震だった、ということを否応なしに思い出すため、バッテリーや懐中電灯などは持ち出しやすい場所へまとめておいた。机の上の鉢も倒れたら大ごとだから床へ。できることといってもたかが知れているけれど、取り越し苦労ならそれで構わないしね。午前中に父の二十三回忌のため母ときょうだいとで寺へ行き、法要を営んでもらった。一通り済んでからの説話で坊さんは僕たちが独身なことに触れ、結婚して幸せな家庭を築き、それを故人に見せておやりなさい、ということを話した。僕はパーソナリティもセクシュアリティも家庭向きではないから、おそらく結婚はしないと思う。ただ、その場で注釈を入れる必要もないと思ってやり過ごした。きょうだいもそんなんだろな。庭の真ん中にあった植木はすべて移植できたから、跡地においおい堆肥と苦土をぶちまけておいて、適宜漉き込んでいこう。クレマチスをどうやって這わせるか、よく考える必要がある。

2021年2月13日(土)

陽気のよい日。ラジアンFを聴きながら眠りに落ち、十時頃に一度は目が覚めた。のだけれど、居室の暖かさが気持ちよくて二度寝をし、気がつけば夕方だった。暁を覚えずってやつ。日中は窓を開けっぱなしにしておける気温で、部屋に通る風の新鮮なにおいがうれしい。こうした気候の日が増えるとよいなあ。あしたは父の二十三回忌なため、午前中に寺で法事がある。

2021年2月12日(金)

アクリル球のランドメイクと並行して練っていたお話は、こんな流れがいいかなーという具合に骨格が見えてきた。脳内の映像を投影したり、書きながら話をつくる、というのは全く向いていないだろうから、設計図を引いて自分に親切な手順を組もう。紙にあれこれメモしながら話のタイムラインを組み立てると楽。

2021年2月11日(木)

敷地内の目隠しについて母と相談した結果、庭木に特化した図鑑を取り寄せてそちらを参照しながら植栽を決めてはどうか、ということになった。『庭に植えたい樹木図鑑』と、ついでに『四季の宿根草図鑑 決定版』を注文。それとは関係なく、クレマチス関連の書籍をいくつかポチった。クレマチスはつる植物の女王と言われるだけあって、いくらでも踏み込んでいけそうだ。苗があれもこれも欲しくなってしまう。

2021年2月10日(水)

抜糸はあっけなく済んだ。三ヶ月経ったらまた予約を入れて下さいとのこと。先生は「CGF(だったか)はやっぱり治りが早いなー」とつぶやかれていた。図書館でCDを借りる。おととい作成したリストをもとに、貸し出し上限の四枚を、わりあい適当に棚から引き出した。十数年前に作ってそれきりだった図書カードは磁気データが飛んでいたようで、このたび再発行してもらった。作ったリストに載っているクラシック音楽をおおよそ網羅するまで、図書館でCDを借りて視聴してみるつもり。今回もよい出会いが、あるいは後年になにかの扉を開く下地ができると思うと、まだよくわからない音楽もすんなり聞き込めるように思う。ホームセンターで堆肥や苦土石灰などを買った。庭の園芸に関しては、ゴールはないにしても取り組みのぶんだけ前進する性質のものだから、いまある課題を来年へ持ち越さずに済むよう、草木が動き出す前に諸々片付けておきたい。

2021年2月9日(火)

シャクナゲツツジを動かす準備ができた。これを別の場所へ定植すれば庭の真ん中はすっきりするから、跡地には堆肥と苦土石灰を買ってきて漉き込むつもり。春までにやっておきたい庭のことをToDoへ書き出したところ、ほかにも移動したい植木のことや、敷地の周りへ植えたい目隠しの植栽のこと、物置や軒下の整理など、時間とやる気がもっと欲しくなるような忙しさが可視化された。いちじくを植える場所と仕立て方も三月くらいには決められたらいいなー。スイートピーの’ブルーリップル’と’ピンク・パール’を隣り合うように植えたら綺麗なのではないだろうか。クレマチスは庭にもう3,4株あるけれど、’白万重’も植えてみたい。目隠しの植栽については母と、レッドロビン(ベニカナメモチ)とアベリアはどうだろうという話になった。植えたい場所ごとに適正のありそうな植木をもう少し洗い出してみる。とりあえずあした、歯の抜糸のあと図書館へ立ち寄る予定。やることがあって実行できていると迷わずに済むから楽だけれど、頑張りすぎると簡単にメンタルへ影響が出るから、ほどほどに取り組みつつ長く続けるがよかろ。