2021年2月3日(水)

インプラント治療の最初の段階が終わった。採った血液を遠心分離機にかけるなどして成長因子を凝縮したゲルを作り、それを抜歯した箇所に注入した……のかな。それで減った骨を増やすとのこと。説明されてはいたけれど、どんなふうに手術が進行しているか見えないこともあり、術後にスタッフさんへ間抜けな質問をしたりしていた。局部麻酔なため意識がはっきりとあるなか、口腔でなにか固いものをごりごり削る音が頭の中へ響いていたせいで、終わってから少し呆然としてしまったのだった。あしたもう一度訪院して消毒などされる予定。僕は採血されるだけでも全身がぞわぞわしてしまうのだけれど、こと手術中はすごいことされているんだろうなあと希薄に思い、現実逃避のため、もっかこね回しているアクリル球の世界の風景をひたすら想像していた。初めてあちらの世界にこっちの現実の問題で助けられてしまった、歯の治療で……。これから骨の成長など見ていく期間が来ると思うけれど、いずれこの部分の骨をドリルで削って金属を入れる。きょうより激しいだろうから観念しておこうな。減ったLPの回復が急がれたため、帰りにプリンやシュークリームなど買って食んだ。

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