2021年10月8日(金)

創作の断片の中に、連れだって旅をしているきつねとウンディーネの話があるのだけれど、そのふたりはなんなのということを考えていた。ウンディーネは人と婚姻関係を結ぶことで魂を得て、浮気をされると相手を殺害して魂を失う、という生活環をしているみたいだ(Wikipedia調べ)。この場合、婚姻の状態とその相手の生死とは、条件が重なっているように見えてじつは切り分けられる、ということも考えられる。そうすると、結婚相手と良好な関係を維持し続けたウンディーネには、伴侶をまっとうな理由で喪ったあとには魂を所有したまま自由の身へ、という可能性もありうる。そのケースでは魂いっこぶんの残機があるためにもはや人と変わらないから、それ以降はどんなにただれた恋愛もし放題になるかもしれない。また仮に、結婚した相手がそのあと不死化するか、あるいは初めから内縁状態を維持するなどの手段で、この種族特有の悲恋を回避することが可能なんじゃないだろうか。魂を残機として考えた場合には、残機だから複数持てるかもしれない。猫は九つの命を持つとかきつねは所定のしっぽの数だけワイルドカードが使えるとか言われるように、いくつかの伴侶との暮らしのすえ魂の残機を増やしたウンディーネは、なんらかの状況で切り札となるのでは(なんらか?)。そもそも一方の気持ちが離れた時点で淡々と離婚の手続きに移れたら、物騒な手段に及ぶ必要はないような気がした。あるものがないというところから出発すると多様なあり方が想定できてしまうね。魂の話をしているのに人の心がない話になっている気がするけれど……。手元にフーケーの『水妖記』があり気になっているのだけれど、周辺の情報をWebで漁るうち、なんとなくアンデルセンの『人魚の姫』を先に読み始めてしまった。こちらは既読本で、やっぱり手元で温めている車椅子の人魚の話について、種族と周辺のディティールを拾い上げることができるのでは、と考えているところ。きょうはいつも利用している薬局の方から、痩せました? と聞かれた。服のシルエットが変わったことに気付いて食欲不振を心配してくださったらしく、一年前からダイエットをしてます、という会話を少し。周りの人たちから反応をもらえると励みになるものだね。ちょっと気が緩んでスナック菓子やプロテインバーを食べてしまったけれど、たまにはいいよ。教習所では本申し込みと視力検査など。視力はぎりぎりOKですねと言われた。教習車のバイクは一台きりですと聞いていたから混み具合を訊ねたところ、いまは特に待たなくても受講できますよ、ということだった。明日の午後に適性検査が入った。

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