2020年1月10日(金)

病院へ。いま自分はどんな具合でしょうかと先生に聞くと、去年からかなりよいですよ、という返事だった。それなりに自覚も持ちつつ、今年は幸先のよい始まりだなー。そのあと祖父のところへ。庭仕事を一通り手伝う中で彼が前々から話していた、農作業で出た金属くずを回収業者へ持っていって売る、という作業に付き合った。1kgあたり400円と、銅は鉄や鉛に比べて数十倍の値が付くんだね……最終的に結構な金額が戻ってきた。こういう実入りがあるから各地でケーブルや金属塊が盗まれるわけか、と実感。祖父がそのお金でスーパーのお寿司を奢ってくれたので、特に遠慮せずたらふく食べた。

2020年1月8日(水)

イランのミサイル空爆とゴーン氏の記者会見、やまゆり園の公判とが間髪を入れずにラジオから流れてきて、今夜の情報は錯綜してる感じがする。アメリカとイランの情勢をなんとなく読むにつけ、僕のいる社会はもともと欧米寄りなのだなあと思う。イスラム圏の立場で発信される(出来るだけ)フラットなニュースソース、というのが欲しいときはオンラインのどこへ行けばいいんだろう。

昨日積もった雪は今日のあいだにおおかた解けた。低気圧が通過していったため、各地で強風が吹いたりしたとか。このあたりの風はずいぶん穏やかだった。昨晩、雪のにおいと静けさを感じながら杉林渓烏龍茶の春摘みを淹れた。嗅覚の中に雪と花。冬にいて春を感じる。烏龍茶はやっぱり雪の降った晩に淹れるのが美味しい。

2020年1月7日(火)

日の暮れるころ降るそばから解けていた雪は、宵が過ぎるころにはあたりをまっ白に覆い、ほどよく積もって止んだ。木々から雪片が落ちる小さなぱらぱらいう音が聞こえるけれど、ふだん風景から届く夜特有のうなりは雪で遮られるのか、辺りはおおむねしんとしてる。あしたの気温は十度を超えるらしいから、この雪はすぐ溶けてなくなってしまうんだろう。こうした静かな夜には暖房器具を石油ストーブにしてよかったと思う。ラジオ深夜便を聴く。

2020年1月5日(日)

しぶんぎ座流星群は明け方に少し流れているのを見た。

明朝が今年最初の燃えるごみの日なので、夜のうちにごみを出してきた。ステーションの中にはもう、普段の朝くらいのごみ袋が積み上がっていた。明日になれば置く場所もないだろな。

今年は地元の花市(冬のお祭り)が開催されないとか。来夏の夏祭りも実施は検討中と聞いてる。

2020年1月3日(金)

なにごとも無かりし日。講談社文庫の『ムーミン谷の冬』が物理的に綴りが解れてばらばらなため、新装版青い鳥文庫のそれを購入したものの、視認性を上げるためらしくフォントが横に太い。個人的には以前の細い文字が好きなんだよねえ。仕方なく、ヤフオクで旧版青い鳥文庫の『ムーミン谷の冬』を落札し、今日届いた。さっそくこの冬に読む。

2020年1月2日(木)

ストーブの上でするめを焼いた。念入りに換気した今もなお、においの粒子が部屋の中に残っている。昼下がりに道の駅のフリマと産直を覗いた。駐車場から裏手の神社へ向かう家族連れの足どりに、なんとはなしの淑気を感じる。通路脇で煮炊きする、豚汁らしいごぼうと味噌の混じり合った香りが芳ばしかった。母によればあす三日に食べるとろろを三日とろろというとか。少し前に祖父の畑から掘ってきた山芋を使って、自分だけ一日早めなとろろごはんにした。昨夜はふとんに入ってから悪寒と視覚のほのかなぶれがあり、これは流感かなあ疲れそうだなあと思いつつ眠ったのだけれど、今朝起きたらなんともなくなっていた。無理をすると風邪くらい引くのかも。今日は早めに眠る。