2019年9月21日(土)

静かな曇りの日。

道の駅のフリマや産直を覗いたり、川べりの植物を見て回ったり、旧市街を原付でふらふらしていた。河川敷の薮に目立ったのは、葛とマルバアサガオ、それにアレチウリ。十年ほど前にこのサイトで「マルバアサガオが畑の作物の収穫を妨げている」という新聞記事にちらっと触れた記憶がある。これは定着しちゃってるなー。あけびが生る場所へ行くと、あと一週間か十日ほどで採れそうな実がいくつかぶら下がっていた。ただ、この場所のあけびは道路沿いの高い場所にあるから、そこで実際に採るのはむつかしそうだ。僕が小学生のころに父とあけびを採りに行って、ごみ袋いっぱいに実を採った記憶がある。あれはなんだったんだろう。やはり青い実が生っているマタタビの蔓を何本かもぎ取り、ぐるぐる巻いてリース状にした。これはあとで友達の猫に。

道の駅でやっている町の史跡の展示が明日までだったから、それも見てきたんだった。奥州街道の大田原宿の夜を照らした金灯籠の200年というもの。あの金灯籠は変遷を経つつ三代目なのだな。200年と言われてもそうかーみたいな反応になるのだけれど、戦後の昭和くらいの時期に撮られた市街の写真は、見ていて少し不思議な気分だった。知っている風景の知らない表情は、カラー写真の年代になるとより意外さを増す。ちょうど、親たちのアルバムの写真を見たときに、自分との接点を探して馴染みのなさを思う、あの感覚。

道の駅とは別の産直も覗いた。毎年書いているけれど、ここは心地よい年末感が醸されるところだ。今日行ったら依然として夏野菜などを多めに扱っていて、年末感はまだ当分先のようだった。ここも十二月になれば、年の瀬の慌ただしさから取り残され、閑とした雰囲気がしみじみと心地よくなる。暮れにまた行くことがあると思う。

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