2019年9月15日(日)

祖母の一周忌につき、彼女の身内で寺に集まり経を読み上げてもらった。これで当分は親戚の行事に呼ばれることもなく、静かになりそうだ。一年のうちに二人も逝ってしまうと法事が立て込んでねえ。……率直にいうと、僕は祖父が孤立しないよう彼の補佐をしているつもりだけれど、いとこたちがその埋め合わせをするなんてのは期待しては駄目だなー。別の見方をすれば、祖父母に懐いたのは孫四人のうち僕ひとりだった、てことだ。

昼過ぎに、シュウカイドウが見頃だという矢板の寺山観音寺へ向かった。杉林に囲まれてしっとりした境内とその裏山に、濃い桃色をしたシュウカイドウがわさわさと花房を垂れていた。僕はこの水気を含んでぼってりとした植物がとても好きだ。きょうは「しゅうかいどうまつり」の当日で、午前中にはバンド演奏もあったとか。境内で店番をしていた子連れのおかみさんにコーヒーをもらうと、手頃な場所に椅子とテーブルまで出してくれた。寺は午前のうちに来訪者が捌けたのか、ちらほらとした人足にゆったりした雰囲気をまとっている。あと一週間くらいは花に見応えがあるのではないだろうか。山あいの立地だから日の暮れる早さはあるけれど、写真を撮るにものんびりと構えることが出来たし、午後から来ても十分に楽しめるお寺だった。

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