2019年10月3日(木)

祖父宅の雨どいと屋根の掃除はだいたいおしまい。あすは耳鼻科へ行ってアレルギーのレーザー治療を受けられたら。『ゴッホ 最期の手紙』を観て、村の人たちの証言というか述懐から立ち上がってくるゴッホの振るまいに、ああそうかもな……みたいになんとなく仄かな共感をしていた。最後の場面は星月夜という作品のものだろうか、あのラストシーンのまたたく星たちがとても綺麗だった。動く油絵という試みは観ていて飽きなかったなー。

おかざき真里さんの漫画『阿吽』を読んでるところ。空海と最澄の物語。2019.01.01 初詣:大田原神社 の記事の大田原神社建立を取り巻いた出来事、というの読んだことが切っ掛けで、あの時代が舞台の漫画あったはずと手に取った。西暦800年前後は日本各地が激動の時代だったのだろうかと断片的に思うにつけ、歴史の授業も取ればよかったと今さら実感する……。阿吽すごい。絵が止まってなくて、ページから立ち上ってくる気迫みたいなものを感じる。時代の過酷さ含めて描写に容赦がないから、読む前に気合い入れる必要があるくらい。千年のちまで人の心の拠り所になった天才同士の出会いはこんなふうだったのかなーとか、あと単純に、当初の関心だった寺社仏閣創建ラッシュのころの雰囲気が味わえてへーと思う。4巻のラストで丹生都比売(にうつひめ)と真魚(空海)が互いの約束を確認している場面があってそこがよかった。こうした「契約」や「結びつけるもの」といったものが世に存在していて、ときにはそれが実体を持つかのように顕在するということ自体が、ある種の人たちにとっては生きてる理由くらいに値するのだろうな、と思う。僕はたぶんそうではないけれど。

ルッコラの種はきのう蒔いた。つくつく法師が今日も鳴いていたのを確認。おそらく「紫水晶」という園芸品種なはずのあけびが手に入ったから、こちらも種を採って蒔くつもり。冬の寒さを経験すれば春に芽生えるそう。

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