2020年2月12日(水)

麗らかなる日。日中の風の暖かさは春のようで、愁いと眠気すら感じる陽気だった。あしたは更に暖かく、雨降りもあるという予報が出てる。しばらく降水確率が高め。

月刊星ナビ 2020年3月号と心と行動の科学 (別冊日経サイエンス236)が届いた。前者は最近話題になっているベテルギウスの減光のトピック目当て。後者はいまのネットでかまびすしい陰謀論やデマ、バイアスといった事柄を理解しておきたくて入手した。だんだんに読んでいけたら。

2020年2月11日(火)

リングフィットを始めてから「おお」と思うことに、足裏を床に付けたまましゃがんだり立ち上がったりの動作がゆっくり自然にできる、ということがある。筋肉がないと、しゃがみ込むときにかかとが上がりがちなのだよね。日常に効果が現れてきたのかーと思うと悪い気はしない。それから、おそらく姿勢の悪さから腰のあたりが常にほんのり痛かったのだけれど、その痛みは解消された。筋肉がつくと姿勢もよくなるのかなとか、ストレッチが問題の箇所を直接ほぐしてるんだろなとか思う。

2020年2月10日(月)

邦楽の有名どころを押さえたいなーとオンラインで漁った中古CDが、ぼちぼち届いていた。サブスクでいくらでも聴けるじゃんというのはそうなのだけれど、物理媒体で手元に置いておきたいとか、アルバムの構成を楽しみたいとか、そういう。どのみちFLACにリッピングして聴いてるし、このへんは自己満足だよね。

2020年2月9日(日)

那須颪の吹きすさむ日。尾瀬や只見の方角から押し寄せる雪雲が、茶臼岳から塩原や高原山のあたりに波濤を巻き上げ、平地のこちらまで押し寄せてくるかのように白く荒ぶっていた。

夕方近くに祖父の元を訪れ、少し雑談をした。祖父は天屋(物置)を取り壊す作業に指示を出したりしているうち、体調を崩してしまったらしい。そのせいで上の前歯が一本抜けたと言ってマスクをずらし、僕に見せてくれた。納豆を噛むとその隙間から豆が逃げるから、食べるのが大変なのだとか。この人は八十七歳になってなお二十数本もの歯を自前で残しており、いまは下痢で寝込んでこそいるものの、ふだん身の回りの作業などをおおむね一人でこなしている。全くすごいことだと思う。野菜を貰い、祖父も動き回れるような気候のよい日にまた来る、と伝えて帰路。

2020年2月8日(土)

夕暮れにISSが空の高いところを横切っていくのを見る。灯台の光のようで美しく、頼もしい。あれが人間の宇宙に対する最前線で、軌道上の水場はいずれもっと増えていくはず。元気に暮らしてその様子を覗っていこう。

パソコンがちょいちょい再起動するようになった。どうやらシステムファイルやメモリには問題がないようで、とすると電源かなあ。そっちもいずれ交換はするけれど、はやいとこ自作PCのパーツを集めるべし。

2020年2月7日(金)

髪を切った。初めての床屋に入るというのは少し緊張するものだなー。今朝は市内アメダスの極値で-9.8度まで冷え込んだ。おそらくこの冬一番の寒さだったはず。

2020年2月6日(木)

寒い。今季初の水道管凍結の注意喚起が回ってくるくらい。アメダスの過去データを見るといまくらいが寒さの底で、二月中旬からはもう目に見えて気温が上昇を始めているから、もうちょっとの堪えどき。冬の終りを告げる雪に降ってもらって、次へ行きますよという感じで季節が巡って欲しい。早めにベッドに入って『ムーミン谷の冬』の続きを読むべし。いまが旬だよ。

2020年2月5日(水)

持ち込みはがきに印刷しようとコンビニコピー機の前で長っちりをしていたら、店のひとに不審がられたらしく、目の前の機械の調子を覗われた。往時に流行った歌にこういう場面があった気がする。こだわりではないけれど、セブンのジャスミン茶は特茶ジャスミンより香りが強いね。

あしたは最高気温が数度くらいの、真冬日に近い予報が出てる。暖冬とはいえ二月の気候は厳しいものだなあ。祖父の様子を見に行くという話をしているうち、天気予報であしたは寒いというから他の日にしておけ、と本人から連絡が返ってきた。今年もまた路面凍結でスリップした車の話題が入ってくる。

2020年2月4日(火)

気圧というものが現代の妖怪扱いになっているような。見えない気圧の変化を確認することで、不安や体調不良に名前がつき、そこで安心を得られる感じ。

部屋に置いていたかき菜は徒長しすぎたらしく、ふと気付いたら花の付いた茎が折れ曲がっていた。食べればおいしいのに、そのへんは不器用な植物だね。黄色い花弁がようやく開き始めたところ。あした写真に撮ってポストカードを作ろう。コンビニの複合コピー機があれば十分みたいな気でいるにもかかわらず、こういうときだけ家庭用プリンタが欲しくなる。

2020年2月3日(月)

「ミッドナイト・イン・パリ」を観た。雨の街を歩きたい気分ってあるよねえ。自分がイネス達よりギル側のひとなので、街をふらふらする彼に上手く感情移入していけた。見どころはやはりというか、過去の偉大な芸術家が生きて喋って動いてる、古い時代は常に美しい、といったところだろうか。さらりと映し出されていたものの、ギルがガートルード・スタインの「あなたには明晰な声がある。敗北主義はやめなさい」というアドバイスを受け止めて自分の原稿を書き直した経過が、個人的に核心だなーと思った。彼女の言葉があってこそではあるものの、それを頼りにギルは物語に手を入れ、その経過の中で『黄金時代嗜好』から抜け出していく。過去に心を傾けることが敗北かどうかは分からない。ただ皮肉にも、より古い時代を向いてそこに沈没を決めたアドリアナとの別れにより、自分のいまを生きていくギルの意志が浮かび上がるところが、ああ別れだなーという思いがして微かに辛かった。その辛さはラストの雨降りが優しく癒してくれたのだけれど。あらゆる時代に現代がはびこることや、それと向き合っていまを生きていく、というテーマは普遍のものなのかもね。観てよかった。あと、ベル・エポックの時代に迷い込んで勝手に冒険が始まってそうなあの探偵は、それからどうなるん……。よき時代の女性たちが手に手に携えていたシガレットホルダーが、どれも美しく華やかで、ちょっと欲しくなった。煙突みたいにたばこを喫っていたころ、手巻きたばこの旨さをより良く味わうために、海泡石で成型されたメシャムホルダーを使っていた。ホルダーはヤニ取りのお手入れがそこそこ頻繁に必要な道具なのだよね。