2024年9月8日(日)

のんびり。原付で買い物から帰る昼ごろ、叩きつけるような土砂降りに見舞われた。なんにせよ服は洗うし靴もそろそろ磨くころだし、濡れるのが反射的にいやなのだな、そう思うと濡れ鼠になっても気は楽だった。雨粒の痛みや温かさ、土砂降りに包まれる独特のくつろぎやおかしさ、夏もそろそろ押し流されていくことを思う。うちへ帰ってきてからは窓辺の机の前でぬいとひたすらのんびり。夕餉のさなか、舌の感覚を感じるままにさせることを唐突に思い出した。言葉で説明するのはむつかしいのだけれど、口に含んだ食べものに対し、舌の味覚や触覚に抑制をかけず耽溺させる感じ。サーモンのお刺身を食みながら美味しさのあまり舌が実際にぴりぴり痺れ、その疼いた感じは時間が経っても残ってる。思えば夜の庭を前に夕餉をとるようになった当初は、そういう戯れるような味わいかたを通してくつろいだひとときを過ごしていたのだった。舌も開発できる部位なのかもね。

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