朝から父の墓へ出かけていって送り盆とした。帰りがけに、川縁に整備された花の道を母と見る。周りの人たちそれぞれの根深い問題をなにかの拍子で目にするたび、『ムーミン谷の冬』でムーミントロールが考えた(みんないろんな悩みを抱えているんだなあ。あのジャムのことなんか、とりたてて言うほどのことじゃないんだ。)というせりふが思い浮かぶ。人の悩みを察知する理由って、自分が相対的に気楽なためなのかも。あまり関係がないけれど、やりきれなさや溜飲下げたさからちくちくとものを言うことがないよう、気をつけようと思う。そういうのは他人の居場所を奪うものね。