2020年6月14日(日)

日がなじっとり。夜になって燃えるごみを出してきた帰り道に、ほたるが木の葉の裏で休んでいるのを見かけた。はかない黄緑の光が暗闇から葉をほのかに浮き上がらせている。そこは生息地の用水路から数百メートルほど離れているけれど、飛んでくるものだねえ。その先の路上では、よそさまの風呂釜からと思われる、灯油の燃焼するにおいが流れてきた。雨上がりでむっとする夜ということも手伝ってか、このにおいにはどこか秋めいて安心する感じがある。そして栗の花の匂いがずっと大気に満ちていた。

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