2020年3月17日(火)

オンラインほかメディアの情報をだいたい閉ざして九日目。『いやな気分よさようなら』を読み終えた。今後は覚えたことを実践しつつ、必要に応じてこの本の各章を読み返すことになると思う。手に取ってよかった。この本は、辛さや怒りといった気持ちを感じる心の不合理を切り分け、自分で考えて納得していくことで、生きる苦しさを克服する手順を解説した、認知療法の本の有名どころ。なんかしんどいが精神科や心療内科やそのおくすりに抵抗がある、というひとには、二週間分の処方箋代だと思ってこの本を本棚に突っ込んで欲しい気持ち。読みたいとき手に取れる状況だけでもよいものだし。コンパクト版は単行本よりも価格がこなれていて、僕はこちらを読んだ。デビッド・D・バーンズ『いやな気分よさようなら コンパクト版 自分で学ぶ「抑うつ」克服法』(野村総一郎ほか訳、星和書店) 僕にはとても効く本だったけれど、人や状況によって、この本が必要かどうかは当り前のように違うはず。これを読んでいた僕の状況も、ネット断ちや祖父の死が重なり、ほかに考えることがなかったような感じなので。心に踏み込んで行くこうした書籍を選ぶ際は、受け止める側が弱っている場合にはなおのこと、評価がある程度定まっているものの方が健全だろね。誰かに本を勧めるなら、実用面ではムーミンシリーズよりもこっちが推しかも。

昨日かおとといの気象情報のメールに雷注意報が載っていた。そうかー、春だしね。雷鳴を聞くのが楽しみ。

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