2019年9月30日(月)

夕顔が五つや六つ咲いているとそこそこ目立つね。それからなぜか、桃色夕顔の花もちらほら。こっちはこぼれ種だろうか。今日は蝉の声を聞かなかった気がする。今秋の暖かさが関係するのか、冬ごもりする害虫(あれ)は例年より多いかも、という噂を見かけた。夜中にあの羽音が聞こえると、眠っていても一瞬で目が覚めるんだよなー。ここ数年で利用してる金鳥の専用忌避スプレーは効果がパワーアップしたとある。早めにサッシへ塗り込もう。

映画「ゴッホ 最期の手紙」をAmazonに見つけた。全編が動く油絵で構成されてるっていうので覚えてた作品。あとで観る予定。

今冬に公開というスター・ウォーズの最新作がそれなりに気になるのだけれど、それまでに過去作を一度おさらいするべきだろうか、という気持ちが芽生えてる。僕はスター・ウォーズをきちんと観たことなかったのだよね。フォースの覚醒とローグ・ワンはたまたま地上波でやっていたから知っていて、チアルートが格好いいねえ、程度の知識。そんなんで、公開年ことに追っていけばいいのかなー。……とここまで書いてから「スター・ウォーズ 見る順番」で検索したら、かなり充実した検索結果が返ってきて笑った。時系列順とナンバリング順で分かれるみたいだ。いろいろ長所と短所が挙げられている中で、「エピソード4~6(旧三部作)の種明かしが1~3(新三部作)」という説明があり、それなら公開順かなと思う。

小さいころにレベルアサルトIIというPSのゲームやってたなー。当時は話がよく分からないままクリアしてたけれど、あれはスター・ウォーズの旧三部作のどこかが舞台だったのだろね。

2019年9月29日(日)

つくつく法師がまだ鳴いていた。

白花夕顔って育成が易しい月下美人枠かも。もりもりつぼみが付いて咲き続けてるし、手のひら大のまっ白な花が闇に芳香を放ってる様子は見ていて満足感がある。夕顔は朝顔よりも草勢が強いから、もし鉢植えの行灯仕立てなんかにするとしたら、株は一本で十分だろな。屋内で霜を避けられたら冬でも花が咲いてたりして。

2019年9月28日(土)

先の予約にキャンセルの電話を入れて気分がすっきりした。相手は意外そうな声をしていた。愚痴をこぼした母から「あんたの優しさは利用されやすい」と言われ、やや心当たりがあることなのでげんなり。

ときおり雨がぱらつく中、方々の土手に彼岸花が花盛りだった。そういえば『ムーミンパパ海へ行く』にまだ手をつけてない……。あれは確か、八月末から十月三日までのお話だったはず。作中に登場するマラガの干しぶどう、これを使うはずのシェリー酒は、赤であれば黒砂糖の味わいがするのだと知った。白のモスカテルは果実香。

2019年9月27日(金)

やっぱりあの店から移るべきだろな。「あなたを役立ててあげてる/役に立つことをしなさい」という言動はご親切さまだけれど的が外れているし、こちらへ向けられている善意も苛立ちも、適切な状態にはない。いまふと思い当たったこととして、あの美容師さんは人間関係で最近なにかあったの、ていう弱い憶測がある。

ていうか単に、過干渉に閉口したよ、で済む話なのでは。ああ、そうかも。

なにか不足している人たちは、僕のようなぼんやりしていて見かけ上穏和な相手が、心の煮こごりのようななにかをむき出しにするために都合がいいのかもしんない。でも、過ごしやすいいまの気候を楽しむほうが、僕にとって大切なことなはずだ。

2019年9月26日(木)

髪を切ってもらった。美容師さんから過剰な人生指針や占星術に関するスピリチュアルな助言を受け、ここへ来てげんなりしそう。たぶん彼女は、客の僕が引き受けてきた四つのお手伝いよりも、お断りした一つのお手伝いについて、五つ全部はやってくれなかったよねという視点から根に持っている。そちらのご町内の草むしりなのだけれども。これ以上気を使うのも不毛だし、次の予約までに自分の方針を決めよう……。いい歳して悩みの小ささに引くけれど、床屋の開拓はけっこうしんどいたちだよ。

書いて少し経ってから、会話中に「きょうだいや親とは遠く離れてるし、実質ひとりみたいなもの」という趣旨の言葉があったことを思い出した。ひとり(ペットがふたりいる)で身を立ててきた中で、なんらかに対する態度がなんとなく硬化するような出来事にいくつも触れてきただろうな、と思う。他者への規定が強めだとか、嫌いなものを語るときに淀みなかったのは、そういう出来事をひとりで乗り越えてきたことに、いくらか由来するのではなかろうか。

2019年9月25日(水)

H-IIBロケット8号機/こうのとり8号機の打ち上げはyoutubeの中継で見てた。

今ごろになって夕顔がいくつも咲き始めた。去年の小振りな桃色夕顔と代わり、一般的な大振りの白花夕顔で、いかにも花という感じの強い芳香を放っている。くらっとする香り。夕暮れの闇に咲いていることもあって、どこか異界のような危うさを持つ美しさだなあ。夕顔というのは西洋朝顔のようにしぶとい。これから霜が降りる十一月ごろまで花を咲かせたり、青々と茂ったままのはず。しばらく見て楽しむつもり。

祖父から電話があり、茹でたあと常温に放置していた栗を食べて食あたりした、という。昨日はトイレとふとんを往復していたという話だった。今日になり持ち直したものの、自分で車を運転できるほどの体力はないため、代わりに食材を買い出しに行って欲しい、というのが電話の内容。野菜や納豆や豆腐といった、ふだん食べ慣れているらしい銘柄の食材を買って戻る。その折、買ってきたほうれん草に鶏頂開拓産と大きな文字が入っていて、その話になった。鶏頂開拓というのは日光と南会津を結ぶ会津西街道の途中にある高原の開拓農地だ。書いてしまうけれど、とにかくへんぴな土地だと思ってる。僕はふだん、栃木県の平地側にいて高原山ほか日光連山の姿を目にしているため、いつも見慣れているあの山の向こう側にひっそりとスキー場や開拓地があるということは、なんだか日常の隣にある見知らぬことのようで不思議だった。秋が終わるころにこちらから見た奥塩原あたりは、雪雲が防波堤に押し寄せる波濤のように山嶺を巻いていて、そちらの景色を思うと冬の侘びしさが心に居場所を作るようにも感じたりした。祖父は育牛農家をしていたひとだ。かつて鶏頂開拓の方から仔牛を引き取ってきたことがあるという話や、鶏頂開拓の手前にある大間々台展望台や学校平のこと、八方ヶ原の貸しコテージや牧場にまつわる話をしてくれた。オンラインだとこの記事が詳しい。花鳥風月Visual紀行 旅ゆけば 2008.01.27 鶏頂開拓 (その1) ……というか、こちらのサイトは栃木県の地誌的な情報がみっちりあって、個人的なお気に入りなのだけれども。

ここ数日で彼岸花を見かけるようになった。すでに那須颪(冬場の強烈な北風)のさきがけが吹きだしているように感じる。

2019年9月24日(火)

欲しいというぶんには無料なのでずけずけ書くと、PORTER FEEL 2WAY TOTE BAG(S) 吉田カバン | YOSHIDA & CO ., LTD.これが欲しい。こういうのでより大きいのが欲しい。学生のころからデニム生地のでかいトートバッグを使ってきて、うちの猫が昨年に亡くなった折、仔猫のときそのバッグのなかで遊んでいたのを思い、埋葬の際に亡骸を包むために使ったのだった。で、そういうトートバッグにショルダーベルトが付いていたら使いやすそうだよね! と考えて検索したら出てきたのが上記リンク先のかばん。まあ、欲しいというぶんには無料だよね。2WAYタイプのトートバッグで底も容量も大きい、生地のくたっとしたのに、カメラやなにやかや入れたい。

来月号のルピシアだよりはインドのチャイの特集だった。サフラン入りチャイやインスタントコーヒー入りチャイといった、本場のすごみを感じるアレンジが載ってる。チャイというと、フォションのチャイにはスターアニスやクローブやシナモンなど色々なスパイスがごろごろ入っていて、あの香りがとても心地よかったなー。そのあと自分でもマサラチャイをつくって悦に入っていた。少しオリジナルなところでミントとブラックペッパーを混ぜていた記憶がある。ミントはスピアミントではなく、より清涼感の強いペパーミントが向いていた。それで、今回のチャイ特集で真新しいのはミルクティーの項目で、アッサムでも製法によってミルクの量を変えよう、というもの。CTCは濃厚さ優先なので、紅茶1杯のうちミルクは大さじ1杯ほど。リーフなら茶葉の香りを楽しむため、1杯に対してミルク小さじ1~2杯とある。チャイのストロングスタイルに比べるとずいぶん上品だ……。載っている記事によれば、植民地時代に上質な茶葉を使えなかったインドで発展したのが、品質の劣る茶葉でも美味しく飲む方法としてのチャイだった、とあった。

先の打ち上げ予定時刻前に火事があったH-IIBロケット8号機は、今夜の1時5分頃に打ち上げだとか。どうだろ、ライブ中継を見られるか自信がないなあ。

2019年9月23日(月)

玉ねぎをみじん切りにするため、家族が持っていたぶんぶんチョッパーを借りた。これすごい。たこ糸でボタンを回すあのぶんぶんゴマの要領で容器の中の刃が回転し、玉ねぎ一個のスライスを一瞬でミンチにした。柔らかく刻みやすい野菜を想定しているのだろなとか、馬力は程ほどとか思いつつも、このさっと使えて濯げる便利さは電動ミキサーに勝ると思う。世の中のものは着実に進歩しているんだなー。

2019年9月22日(日)

きのう夕方前に立ち寄ったスーパーで、地元の大学生たちがカートを押しながら、楽しそうに食材を探し回っているのとすれ違った。そういう季節かー。誰かの下宿先に詰めかけてぬくい空気のなか鍋なんか囲み、共通の話題を語るのだろう。狭い玄関が脱いだ靴で埋まってるのっていいよなあ。僕はといえば、きょうはほとんど引き籠もりながら、ベッドの中でラジオ聞きつつ椎名誠の雑魚釣りシリーズの新刊を読んでいた。これはこれでお気楽なので……。台風は今夜からあす夜にかけて日本海を移動していくらしく、現時点では網戸の向こうに雨がしとしと降っている。

ふと思い立ってりんご園で検索すると、紅玉を作っている市外のりんご農家さんのページを見つけた。十年くらい前に一度訪れてこのサイトに書いたところだ。僕は紅玉のような固く酸味の強いりんごが好きで、青果コーナーを席巻している甘く柔らかい品種には食指が動かずにいた。そのため近年はりんごを食べていなかった気がする。そのりんご農家さんのページによれば、紅玉はもう少し先に収穫開始予定とあるから、それまで覚えていれば。聞いたことのない品種が数多くあって意外だ。

2019年9月21日(土)

静かな曇りの日。

道の駅のフリマや産直を覗いたり、川べりの植物を見て回ったり、旧市街を原付でふらふらしていた。河川敷の薮に目立ったのは、葛とマルバアサガオ、それにアレチウリ。十年ほど前にこのサイトで「マルバアサガオが畑の作物の収穫を妨げている」という新聞記事にちらっと触れた記憶がある。これは定着しちゃってるなー。あけびが生る場所へ行くと、あと一週間か十日ほどで採れそうな実がいくつかぶら下がっていた。ただ、この場所のあけびは道路沿いの高い場所にあるから、そこで実際に採るのはむつかしそうだ。僕が小学生のころに父とあけびを採りに行って、ごみ袋いっぱいに実を採った記憶がある。あれはなんだったんだろう。やはり青い実が生っているマタタビの蔓を何本かもぎ取り、ぐるぐる巻いてリース状にした。これはあとで友達の猫に。

道の駅でやっている町の史跡の展示が明日までだったから、それも見てきたんだった。奥州街道の大田原宿の夜を照らした金灯籠の200年というもの。あの金灯籠は変遷を経つつ三代目なのだな。200年と言われてもそうかーみたいな反応になるのだけれど、戦後の昭和くらいの時期に撮られた市街の写真は、見ていて少し不思議な気分だった。知っている風景の知らない表情は、カラー写真の年代になるとより意外さを増す。ちょうど、親たちのアルバムの写真を見たときに、自分との接点を探して馴染みのなさを思う、あの感覚。

道の駅とは別の産直も覗いた。毎年書いているけれど、ここは心地よい年末感が醸されるところだ。今日行ったら依然として夏野菜などを多めに扱っていて、年末感はまだ当分先のようだった。ここも十二月になれば、年の瀬の慌ただしさから取り残され、閑とした雰囲気がしみじみと心地よくなる。暮れにまた行くことがあると思う。