2019年9月26日(木)

髪を切ってもらった。美容師さんから過剰な人生指針や占星術に関するスピリチュアルな助言を受け、ここへ来てげんなりしそう。たぶん彼女は、客の僕が引き受けてきた四つのお手伝いよりも、お断りした一つのお手伝いについて、五つ全部はやってくれなかったよねという視点から根に持っている。そちらのご町内の草むしりなのだけれども。これ以上気を使うのも不毛だし、次の予約までに自分の方針を決めよう……。いい歳して悩みの小ささに引くけれど、床屋の開拓はけっこうしんどいたちだよ。

書いて少し経ってから、会話中に「きょうだいや親とは遠く離れてるし、実質ひとりみたいなもの」という趣旨の言葉があったことを思い出した。ひとり(ペットがふたりいる)で身を立ててきた中で、なんらかに対する態度がなんとなく硬化するような出来事にいくつも触れてきただろうな、と思う。他者への規定が強めだとか、嫌いなものを語るときに淀みなかったのは、そういう出来事をひとりで乗り越えてきたことに、いくらか由来するのではなかろうか。

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