2010年9月29日(水)

那須連峰の茶臼岳に途中まで登ってきた。登頂していないので山体の写真はない。

出掛けるときにカメラを持って出るのを忘れてしまった。先日の日記で間が抜けていると書いたが、やはり間が抜けている。15分ばかり後戻り。

那須街道の観光街を抜け、九尾の狐伝説の伝承の地である殺生石を通り過ぎると、ぷわんと硫黄の匂いがしてくる。地面の下が動いているのだな、と思う。くねくねと曲がった上り坂を登り切ると、車で通っていける突き当たりにロープウェーが見えてくる。このロープウェーは11月の7日まで、午後4時半をめどに運行しているらしい。僕らが来たのは午後二時ごろだったが、あまりに寒い風が吹いていたので登頂は諦めた。

リンドウ代わりにリンドウやススキ草らしいのや、高山の植物を見つけて写真に撮った。ロープウェーの頂上駅ともなると下とは打って変わった植生が広がっていて、背の低い木立が鋭く砕けた岩石の隙間に風に踏ん張って生えていた。登山道の途中で黄色く変色した岩があって誰かがスプレーで印でも付けたのかなと思ったがちょっと違う。頂上付近だからガスがたまに出るのだろう、硫黄の黄色だった。ススキ?

帰り道に山の駅とでも言うのか、まあそういった休憩所兼観光街を通り抜けたのだが、あまりにも寂れていて驚いた。全ての店がシャッターやらドアに休業中の看板を出していて、動いているのは飲み物の自動販売機だけという有様だ。山の上だからか缶コーヒーが一本150円と高い。そのお高い缶コーヒーで下界をちらりと眺めながら一服。

実は禁煙をしようと考えていたのだが、山の上で缶コーヒーをちびりちびりと飲みながらの煙草は美味いのだ。高原の空気がそうさせるのか、一本吸い終わるまでにずいぶんとくつろぐことが出来た。

途中でチーズガーデンと書かれている御用邸という店へ入った。ここではチーズとチーズケーキを売っていて、ここのチーズケーキがやたら美味いらしい。白ワインとミモレットチーズ、そして名物のチーズケーキを買った。パルミジャーノチーズも欲しかったのだが高くて手が出ない。美味しそうだったのになあ……自宅へ着いてから食べたチーズケーキは真に美味しかった。安っぽいスポンジではなくふんだんにクリームチーズを使っている。濃厚でまろやかな味だ。ミモレットは熟成18ヶ月とあって、どれ、と封を開けて食べてみたのだが、これも美味しい。ちょっと硬いがからすみのように旨みが口に広がるのが分かる。ああ、幸せ。

書き忘れた。下界へ降りるときにフラワーパークというところへ寄ってきた。今の季節はケイトウが見事な色をして咲いていたので、もう少ししたらコスモスの時期だろう。この春にもフラワーパークによったことがあり、その時はチューリップと桜が咲き乱れていた。冬を覗き通年で何かしら花が咲いているので、興味がある方は寄ってみると良いかもしれない。

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