2019年9月24日(火)

欲しいというぶんには無料なのでずけずけ書くと、PORTER FEEL 2WAY TOTE BAG(S) 吉田カバン | YOSHIDA & CO ., LTD.これが欲しい。こういうのでより大きいのが欲しい。学生のころからデニム生地のでかいトートバッグを使ってきて、うちの猫が昨年に亡くなった折、仔猫のときそのバッグのなかで遊んでいたのを思い、埋葬の際に亡骸を包むために使ったのだった。で、そういうトートバッグにショルダーベルトが付いていたら使いやすそうだよね! と考えて検索したら出てきたのが上記リンク先のかばん。まあ、欲しいというぶんには無料だよね。2WAYタイプのトートバッグで底も容量も大きい、生地のくたっとしたのに、カメラやなにやかや入れたい。

来月号のルピシアだよりはインドのチャイの特集だった。サフラン入りチャイやインスタントコーヒー入りチャイといった、本場のすごみを感じるアレンジが載ってる。チャイというと、フォションのチャイにはスターアニスやクローブやシナモンなど色々なスパイスがごろごろ入っていて、あの香りがとても心地よかったなー。そのあと自分でもマサラチャイをつくって悦に入っていた。少しオリジナルなところでミントとブラックペッパーを混ぜていた記憶がある。ミントはスピアミントではなく、より清涼感の強いペパーミントが向いていた。それで、今回のチャイ特集で真新しいのはミルクティーの項目で、アッサムでも製法によってミルクの量を変えよう、というもの。CTCは濃厚さ優先なので、紅茶1杯のうちミルクは大さじ1杯ほど。リーフなら茶葉の香りを楽しむため、1杯に対してミルク小さじ1~2杯とある。チャイのストロングスタイルに比べるとずいぶん上品だ……。載っている記事によれば、植民地時代に上質な茶葉を使えなかったインドで発展したのが、品質の劣る茶葉でも美味しく飲む方法としてのチャイだった、とあった。

先の打ち上げ予定時刻前に火事があったH-IIBロケット8号機は、今夜の1時5分頃に打ち上げだとか。どうだろ、ライブ中継を見られるか自信がないなあ。

2019年9月23日(月)

玉ねぎをみじん切りにするため、家族が持っていたぶんぶんチョッパーを借りた。これすごい。たこ糸でボタンを回すあのぶんぶんゴマの要領で容器の中の刃が回転し、玉ねぎ一個のスライスを一瞬でミンチにした。柔らかく刻みやすい野菜を想定しているのだろなとか、馬力は程ほどとか思いつつも、このさっと使えて濯げる便利さは電動ミキサーに勝ると思う。世の中のものは着実に進歩しているんだなー。

2019年9月22日(日)

きのう夕方前に立ち寄ったスーパーで、地元の大学生たちがカートを押しながら、楽しそうに食材を探し回っているのとすれ違った。そういう季節かー。誰かの下宿先に詰めかけてぬくい空気のなか鍋なんか囲み、共通の話題を語るのだろう。狭い玄関が脱いだ靴で埋まってるのっていいよなあ。僕はといえば、きょうはほとんど引き籠もりながら、ベッドの中でラジオ聞きつつ椎名誠の雑魚釣りシリーズの新刊を読んでいた。これはこれでお気楽なので……。台風は今夜からあす夜にかけて日本海を移動していくらしく、現時点では網戸の向こうに雨がしとしと降っている。

ふと思い立ってりんご園で検索すると、紅玉を作っている市外のりんご農家さんのページを見つけた。十年くらい前に一度訪れてこのサイトに書いたところだ。僕は紅玉のような固く酸味の強いりんごが好きで、青果コーナーを席巻している甘く柔らかい品種には食指が動かずにいた。そのため近年はりんごを食べていなかった気がする。そのりんご農家さんのページによれば、紅玉はもう少し先に収穫開始予定とあるから、それまで覚えていれば。聞いたことのない品種が数多くあって意外だ。

2019年9月21日(土)

静かな曇りの日。

道の駅のフリマや産直を覗いたり、川べりの植物を見て回ったり、旧市街を原付でふらふらしていた。河川敷の薮に目立ったのは、葛とマルバアサガオ、それにアレチウリ。十年ほど前にこのサイトで「マルバアサガオが畑の作物の収穫を妨げている」という新聞記事にちらっと触れた記憶がある。これは定着しちゃってるなー。あけびが生る場所へ行くと、あと一週間か十日ほどで採れそうな実がいくつかぶら下がっていた。ただ、この場所のあけびは道路沿いの高い場所にあるから、そこで実際に採るのはむつかしそうだ。僕が小学生のころに父とあけびを採りに行って、ごみ袋いっぱいに実を採った記憶がある。あれはなんだったんだろう。やはり青い実が生っているマタタビの蔓を何本かもぎ取り、ぐるぐる巻いてリース状にした。これはあとで友達の猫に。

道の駅でやっている町の史跡の展示が明日までだったから、それも見てきたんだった。奥州街道の大田原宿の夜を照らした金灯籠の200年というもの。あの金灯籠は変遷を経つつ三代目なのだな。200年と言われてもそうかーみたいな反応になるのだけれど、戦後の昭和くらいの時期に撮られた市街の写真は、見ていて少し不思議な気分だった。知っている風景の知らない表情は、カラー写真の年代になるとより意外さを増す。ちょうど、親たちのアルバムの写真を見たときに、自分との接点を探して馴染みのなさを思う、あの感覚。

道の駅とは別の産直も覗いた。毎年書いているけれど、ここは心地よい年末感が醸されるところだ。今日行ったら依然として夏野菜などを多めに扱っていて、年末感はまだ当分先のようだった。ここも十二月になれば、年の瀬の慌ただしさから取り残され、閑とした雰囲気がしみじみと心地よくなる。暮れにまた行くことがあると思う。

2019年9月20日(金)

たまに飲む珈琲は疲れ知らずになれてよいね、雨どい掃除のほかはおおむねの用事をこなした。これでしばらく堕落して過ごせるから、今夜はとりあえずラジアンと本かな……。週明けまでに台風がまた接近するとのことで、いまちらっと停電情報を見たら、千葉県の停電は一万軒を割っていた。もう少し。

花飾りブラッキーのかわいさはちょっと鋭さのある子が見せる隙のような。リーフィアにハイポネックス飲ませたい。

今日の夕方の風は川の水のようだった。夜の気温は20度を割ってきたし、金木犀の香りも漂い始めたから、秋と言って不足無いのではなかろうか。

2019年9月19日(木)

週末にかけてまた台風が来るとか。祖父から頼まれている除草剤散布や雨どい掃除、秋の彼岸につき墓参りなど、明日は立て込む予定。早めに眠ってしまおう。

2019年9月18日(水)

デバイスの液晶画面は見たくないのだけれど音楽は聴きたいと思うことがあって、このグリーンハウス kana DB 単4形アルカリ乾電池対応デジタルオーディオプレーヤー FMラジオ(ワイドFM対応) ボイスレコーダー機能搭載 8GB ブラック GH-KANADB8-BKというのを弄ってるところ。うわーすごい、十数年前に音楽を聴くのに使っていたCreative MuVo V100とスペックも仕組みもほとんど同じだ……。MP3プレーヤーはここまでこなれて安くなったんだなー。このグリーンハウス kana DB、3.5mmジャックが本体の真横に付いている点は気になるものの、USBメモリとして扱える上に音楽ファイルを書き込むだけで聴けるから、使いやすい。

祖父が植えた「ぽろたん」という比較的大粒で渋皮が剥きやすい栗を、きのうたんまりと分けてもらった。あとで茹でる。

2019年9月17日(火)

2017年のオウムアムアに続いて、これから太陽系を通過するボリソフ彗星の記事を読んでいると、今どきの宇宙開発や天文観測は、かつてSFだった領域をたゆみなく浸食し拡張しているなあ、と思う。

そういった外からの来訪者は希で、たまたま観測技術が良くなったために見つかったのだろう、と思っていた。もしかすると、これまでは全く気づかなかっただけで、実は案外多くの訪問者が太陽系を訪れているのかもしれない、と思わせる発見なのである。

三菱電機 from Me:オウムアムアに続く太陽系外からの小天体? ボリソフ彗星

笹本祐一氏の『ブルー・プラネット』(ソノラマ文庫)という、木星軌道のラグランジュ点に送り込まれた探査衛星を巡るお話を引っ張り出したくなる。若干ネタバレになるけれど、この作品は系外惑星の直接観測というお話を通して、SFにふさわしい高揚感に包まれたエンディングを伴いつつ、人類が火星の次に目指すべきものを明確に教えてくれた。現実には、打ち上げ時期の度重なる延期と際限ない予算オーバーの果てにジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとうとう地上での組み立てを終え、2021年の打ち上げを予定しているとか。こちらは太陽から見て地球の後ろなL2でファーストスターを探すそう。重力波天文学やブラックホール撮影もよいスタートを切り出したことだし、いまの最先端を行く天文学ってもう、僕の知るSFを少しばかり越えつつある。

ていうか、現状の観測技術の枠内で都合よく検出できる位置にある系外惑星だけでも、既に四千個以上の惑星が見つかっているのだよね。先だって、大気に水蒸気を含むハビタブルゾーン内の系外惑星がニュースで取り沙汰されていた。長沼毅/井田茂『地球外生命体 われわれは孤独か』(岩波新書)の執念深い検証を読んだとき、地球の偶然や生命の掛け替えの無さは、宇宙ではありふれた出来事なのではないかなあ、ということを思った。

「生命って、そんなにひ弱な、発生するかしないかがダイスの出目で決まるようなものじゃないわ。気候が安定しない軌道の星なら、それに対応した生命体が発生する。月による潮の満ち引きがなければ、それに応じた発生体系をとる。環境が静止して安定しちゃった、エントロピー平衡の世の中でもない限り、必ず生命は発生するのよ」

「……それは、そっちの業界の最新の学説かい? それとも、スウの宗教かい?」

『ブルー・プラネット』

2000年に刊行された上記の作品でちらっと触れられていたエウロパ・ランダーは、こちらの世界ではエウロパ・クリッパーという名称で、2020年代の木星圏探査計画の旗手として織り込まれた。同様なプルートー・カイパー・エキスプレスは名称が二転三転してニュー・ホライズンズとなり、国家の威信をかけてみたらぶっちぎりで太陽系深部へ切込みを果たせましたみたいな、ちょっとよく分からないレベルの解像度で最果ての星の姿を送信してきている。きっと人類は技術としてはいまから二世代か三世代くらい先に、レーザー推進やなにかといった、先進的な技術を実用化して、太陽系近傍の有望な惑星を数十年掛けて目指すのだろう。僕は健康に生きながらえていれば、もしかしたらそういう科学の恩恵に浴せるかも知れない。

2019年9月16日(月)

小雨の中、那須神社の例大祭を少しだけ見物。楼門前の濡れた太鼓橋で軽く滑ってしまった、恥ずかしい……。一緒にいた見物人は十名か十五名ってとこで、基本的にこのお祭りは観光客を当て込んだものではなく、地元の人たちが内輪で受け継いでいる、地域の伝統行事なんだろう。晴れたらもうちょい人が来たのかもね。祝詞やお囃子が聞こえてくる本殿の中では、浅葱の服を着た宮司の人たちが向かって左側に、来賓らしい地元の議員たちが向かって右側に座り、意外なくらいに奥行きのある中央正面の祭壇のほうへ、出たり入ったりしていた。なにかで見た予定ではそのあと、奉納の流鏑馬や太鼓や、獅子舞に子供相撲などがあるとのことだったけれど、すぐには濡れない程度の小雨が降っていたから、僕は程ほどにして引き上げた。帰り際に、境内の出店でうぐいす餡の大判焼きを買い食いしつつ、そのあと馬が走るだろう長い参道を歩いて帰った。

2019年9月15日(日)

祖母の一周忌につき、彼女の身内で寺に集まり経を読み上げてもらった。これで当分は親戚の行事に呼ばれることもなく、静かになりそうだ。一年のうちに二人も逝ってしまうと法事が立て込んでねえ。……率直にいうと、僕は祖父が孤立しないよう彼の補佐をしているつもりだけれど、いとこたちがその埋め合わせをするなんてのは期待しては駄目だなー。別の見方をすれば、祖父母に懐いたのは孫四人のうち僕ひとりだった、てことだ。

昼過ぎに、シュウカイドウが見頃だという矢板の寺山観音寺へ向かった。杉林に囲まれてしっとりした境内とその裏山に、濃い桃色をしたシュウカイドウがわさわさと花房を垂れていた。僕はこの水気を含んでぼってりとした植物がとても好きだ。きょうは「しゅうかいどうまつり」の当日で、午前中にはバンド演奏もあったとか。境内で店番をしていた子連れのおかみさんにコーヒーをもらうと、手頃な場所に椅子とテーブルまで出してくれた。寺は午前のうちに来訪者が捌けたのか、ちらほらとした人足にゆったりした雰囲気をまとっている。あと一週間くらいは花に見応えがあるのではないだろうか。山あいの立地だから日の暮れる早さはあるけれど、写真を撮るにものんびりと構えることが出来たし、午後から来ても十分に楽しめるお寺だった。