喫茶店の二十五周年記念マルシェへ、お昼から向かった。裏庭の椅子と机は来訪者の方々でほとんど埋まっており、じつに盛況と言ってよい活気だった。午後からの設営に間があったため、出店のドリップコーヒーとマルゲリータピザをいただいてもしゃもしゃ。そのうち顔見知りのスタッフさんに呼び止められ、古本の無料配布をしながらそこで店番をした。よければ見ていてってください~なんて手招きしながら見ていた範囲では、美術手帳のバックナンバーと絵本に関心が寄せられていたように見えた。きのうがんばってつくったジェラートはスタッフ・お客の皆さんからいろいろと感想をうかがい、参加されていた市役所の職員さんがたからも感想をいただいたり、そこでの雑談に加わったり。そのうちライブの設営準備に入り、自分は物理的な設営だけかと思って動いていたら、お会計席に同席してグッズ・CDの販促と出納も担当することになった。他の方から見たらどうか分からないけれど、ザ・ご歓迎という感じの笑顔を作れるようになったな~と感慨深く思う。ライブが行われているあいだきつねの折り紙を折って暇つぶしするうち、いつのまにかアンコールの時刻になっていた。アーティストの面々に花束を渡す役目を仰せつかったのはよかったけれど、あれはうまくできただろうか……。それからお客が捌けるまでに再び販促の時間があり、ひととおりにこにこしつつ(当社比)、グッズやCDを皆さんにおすすめしていた。あるていど一段落したところで、居合わせた利用者さんとほかの喫茶店で話でもということになり、今日の自分のぶんの設営はようやく終了。移動先の喫茶店で身近な話をあれこれ交わした。そこでお借りしたトイレには反ワクチンのチラシが貼ってあってしゅんとしたものの、自分も一部分で判断するほど潔癖ではなくなったように感じることだしね。ほどよいところでお会計を済ませてお別れし、買い物を済ませて帰路。うちへ着いたら注文したサルミアッキが届いていた。その味は意外なくらいおいしく、甘さ+しょっぱさ+すーすーする感じ+虫刺されに塗るキンカンのアンモニア臭、という案配でたのしいお菓子の様相を呈していた。なんかドリアンやシュールストレミングなんかもこんなふうに思いがけずおいしいんだろうなあと思うと、いつかそれらを食べてみたくなる。さしたる夢がなくとも生きてこられたのはきょう、サルミアッキを食べるまでの話。強烈とされる食べものの味わいをもっと確かめてみたいものだね……。スタッフさん方から疲れていませんかとちょくちょく気を遣っていただいたくらいで、体力的には大丈夫でも気を遣ったことによる精神的な疲労が出てくると思う。日付の変わったきょうとあすはごろごろして過ごすつもり。ダークラムがおいしい。