春のしるしであるところの雷注意報が出た。いま、蚊取線香を焚いてる。
お茶の味わいにおいて青さと焙煎香って相反する概念なのか。思い至らなかった。ということは単純に考えれば、ただ好きな香りだけ追っていたのでは栗っぽさのあるお茶に出会えないかもしれない、ということになる。ううむ。
昨今の台湾高山茶やダージリンだと、あの草原のごとき青さは時代後れというか、それに取って代わった花の香りに比べて良いものではないよね、とされるそう。マスカテルを淡くしたような青い香りの初体験が2010年の春摘みプッタボン農園DJ-14で、僕にとってのうまいか駄目かの基準がそこで焼き付いているのだけれど、まあ時代後れということで紅茶だの烏龍茶だの探していたんじゃ見づけづらくなっているみたいだ。国産茶のなかにはこれが息づいているのがあり、変わり種として手を伸ばした釜炒り茶の香寿にその青さを見つけた。印雑131という品種の系統を辿ればなにか収穫があるかもと思う。
病院三件と市役所をハシゴした。新しくなった市庁舎の八階にあるらしい展望台を覗いてみることにして、おそらく何年ぶりかでエレベーターに乗る。縦に動くことへの感慨はなかったな……。展望台に着くと北側/南側にそれぞれ外を眺められる窓があり、それは硝子張りなのだが太い鉄筋も何本か通っていたりして、「あーこんな感じなんだー」くらいのゆるい眺望の中に見知っている風景を重ねたりした。
そういえばやはり何年ぶりかで芝生に寝転び読書をしていた。あれは格好が先行しているものだと思っていたけれど、風に吹かれながらの心地よさはあると考えを改めたところ。ただ腕が疲れるよね。
このごろ自分の性格が悪くなっていやしないかと内心で懸念してる。いま懸念て書いたの、もとはましなはずだといううぬぼれかもな……。直接の原因となっている不満の種を自分の思考で分解しなければ。