今年もおひとりさまで山菜採りへ。目的地の山道は修復されておらず、僕が一番乗りだった。大ぶりなたらの芽が一気に採れるところや、野性の山椒が生えている場所も記憶していたから、わりと効率よくその一帯を周回。去年は四月十六日に採集してちょうどよいタイミングだったけれど、あれは旬の到来が早かったんだなー。コシアブラに関しては今年はもっと遅くて良いくらいだ。
たけのこと野蒜を掘るつもりで、産直で買った草餅を手土産に祖父のところへ立ち寄る。餅とお茶で一服してからあれこれ掘っていると、祖父が山の中で使えと言って、油を差した折りたたみ式のこぎりをくれた。
帰り際、世話になっている美容師さんのお宅に山菜のお裾分けを置いていく。あとから真面目な低い声でお礼の電話が来た。
たらの芽の天ぷらは明日作ることにして、たけのこのバター炒めを食す。