腰の重かった作業を片付けた。額と額マットをあれこれ迷ったり額装に要る計算に注意して、いくつか注文。それから展示に出す作品をざっと決め、傷やよれがあるものを選び出し、それらの入稿データを作り直したりしてから、印刷所へ注文を送った。どちらも金額が大きいから慎重になるし見落としがないか迷うんだよね。でもとりあえず片付いた。届く日程によりけりだけれど、展示までにもう一度印刷注文をし直すくらいのゆとりはありそう。そんなことをしているうち夕方になり、買いものをして夕餉。じつは帰ろうとした際に車のスライド式ドアが半ドアのまま走り出してしまい勝手に開くという、身体がひんやりする出来ごとがあったのだった。慌ててすぐに車を道路脇に止め、元に戻した。それでまた走り出し、往来の都合でなんとなく道を選びさっきの場所へ一周してきたところ、ドアから転がり落ちていた荷物をひとつ、路上に見かけたのだった。またも焦ってその荷物を拾った。走り始めて思い当たったのだけれど、ドアの不手際は確かにしろ、落ちた荷物に気がつけたのは本当に運がよかった。なんとなくで元きた場所へ一周する道を選んだことでせっかく買ったものに気がつけたんだと思うと、幸運がじぶんを見守ってくれているような気がしてくる。この幸運を大切に抱えたまま帰ろうと思いながら帰途。なぜだか不思議なことに、じぶんには運の悪いときでもそれをカバーするような幸運にも恵まれている気がするんだよね。こういうのはかすかな呼び声に属するものであり、すぐ解釈や姿をあてずに、耳を澄ましたり感じ取っていよう。それから、仔猫の杢がかじり取ったタオルのかけらを飲み込んでしまった。出やすくする薬を飲んでいるところだけれど、出なければ手術になりそうで、気分的に静かだ。
