定期通院先へ。あいかわらず怒りに執着しやすいと先生に話すと、それは繰り返すたびに慣れが生じて自分でハードルを下げてしまう/または自己正当化を強めてしまうのでは、人間関係ではどちらか一方が完全に悪い/よいということはまず無いことを考えれば自分を棚に上げにくいはずでしょう、と仰った。怒りは繰り返すと娯楽や中毒と化すのではという自分の質問に、それは私はちょっと意見が違うかなあと述べられつつ上記の会話。これは勘所らしいと思ったから書き残しておく。『パターソン』観た。密やかに詩を綴るバスの運転手の、わりあい淡々と過ぎゆく日々。一見すると起伏が少ないようにも思えるけれど、パートナーの人柄を含め、創作をするひとにとってこうした生活は理想的なのだろな。そういう視点では、ひとつひとつの出会いもなにかかけがえのない意味を持つようで、すぐ隣にありうる生活を描いた作品なのかもしれない。終盤に登場する日本人だけはすこし唐突に思えた。それから、画面の色彩やその配置がずっと綺麗。とっておきのパイを切り分ける構図にどこかで見覚えがあると思えば、同じ監督の『コーヒーアンドシガレッツ』だった(さらにルーツがあるかもしれないけれど分からない)。今さらという話だけれど、α7R IIIの設定を、説明書を読みながら一通り触った。たとえばAF-C/ロックオンAF/瞳AFを組み合わせると、運動会でつねに子供の顔にフォーカスを当て続けることができるんだなー。草花や風景ばかり撮っているからオーバースペックではあるし、ペンタックスのエントリー機で鍛えられた身からすると「ある一点に焦点を合わせるのに、単純なAF以上の機能いる?」という気も、しないではないよ。空を撮る際においしいのは地平線近くの雲であり、そういうののために77mmをもう一度手に入れられたらよいのだけれど。とりあえず31mmをカメラへつけっぱにして、APS-Cサイズへのクロップ機能を手頃なボタンへ割り当てた。あとは適宜切り出して編集で乗り切る。