白万重が展開してきた。緑色の花がとびきり綺麗だ。クレマチスのうちでも特に花持ちのよい品種らしく、うれしい。在庫を問い合わせてもらっていたギンマサキとレッドロビンが入荷したとのことで、あしたというかきょう、園芸センターへ再び向かう。早く寝てしまおう。
2021年5月20日(木)
『8 1/2』観た。夢と現が入り乱れて意味の分からない箇所が多かった。終盤で、主人公は夢から覚めたように生きる実感を取り戻すのだけれど、物語はなおあわいの不明瞭な地点を突き進んでおり、ここまで来るともう現実かどうかは問題ではないのだな、と思った。主人公に呼び止められた母親が、「さあね」という身振りとともに先へ歩いていく場面がある。そのあと女性たちが「私たちがいないとダメなんでしょ」と呼び戻す。その一連の展開の、収まるところへ収まっていく物語の感じが、終盤の強引な展開の中でしっくりきた。当分は読書へ割り当てる時間を優先したい。うかっとしていると、時間はいくらでも飛んでいくのだよね。それも心地よい過ごし方なのだけれど、いまは読書をしたという満足感を得たい、そういう気分が強め。
2021年5月19日(水)
日がな小雨。
2021年5月18日(火)
午後より小雨。舶来ものの種、ヨルザキアラセイトウ(ストック・ナイトセンテッド)と芳香性ツキミソウ(イブニングプリムローズ)を、ざっくばらんに庭へ蒔いた。どちらも香りのする花が咲くらしい。いまからでは十分に育つか分からないけれど、ものは試しだしね。ノースポールも蒔いたけれど、こう気温が高くなっていると発芽するかは不明だ。それから近場に見つけた園芸店へ向かった。着いてみて苗の充実度にびっくり。この店があれば、遠征やホームセンターのはしごはもう必要ないかもしれない。流行りの花の苗と園芸資材が豊富で、多肉や観葉、珍奇植物の棟もあった。嬉しい発見をあとにして支援センターへ。面談の前後の時間調整にと、持ち込んだ雑誌をフリースペースのベンチで読んでいた。いまは休刊となっている『旅行人』という、バックパッカー向けらしい雑誌。創作の種にしたいと思って古本を集めているのだけれど、読むペースが一向に追いつかないため、人の気配がする場所でなら見栄も手伝って読書に集中できるかな、と思ったのだった。面談ではもっかの体調や趣味の話などをして、一ヶ月後にまた面談を設定した。小雨の降るなか帰着。これから夏にかけての課題として、旅行人のほか、H・W・ベイツ『アマゾン河の博物学者 普及版』(長沢純夫・大曾根静香訳、新思索社)を読めたらいいな……と、自信がないなりに考えているところ。文章量が多いため、長いこと本棚の肥やしになっている。『たのしいムーミン一家』と『ムーミン谷の夏まつり』も並行してかじり読みをしたいから、ちょっとずつ取りかかれたら。
2021年5月17日(月)
蒸し暑い日。そろそろ冷房が必要な季節なのかもしれない。今年初のメロンを食べた。
2021年5月16日(日)
一日中、手元にある苗を庭のあちこちへ植えて過ごす。道の駅で買ってきたしその平葉/ちりめんも菜園に植え付けた。園芸土の袋が一日で六つ空になった。近畿と東海では梅雨入りしたとのことで、こちらも当面は雨がちな予報が出ているから、野菜の小さな苗がしおれる心配はせずに済みそうだ。きょうは植え付け作業が片付かなかったから、残りは折を見て週明け以降に進められたら。いま蒸し暑い。五月のからっとした爽やかさが一年のうちでいちばん好きだ。それがあまりに早い梅雨入りで削られてしまうとしたら残念だけれど、季節って渦中にいるうちにこちらが適応するから、アンテナを弛ませずに楽しもう。
2021年5月15日(土)
園芸店を三軒、母とはしごした。宇都宮の一軒目では目当てのギンマサキとレッドロビンがそれぞれ捌けてしまっていたため、バックヤードというか育苗園にもしストックがあれば、お店の方から後日連絡をもらえることになった。それから那須の園芸店へ。土曜で日も傾くころに着いたから、めぼしい苗は少なくなっているだろうと思っていたものの、二人してあれもこれもと苗を買い物かごへ入れた。ここの品揃えはわりと流行を抑えており、かゆいところに手が届くお店だ。ベロニカやゲラニウムの苗が何種類かあった。オオイヌノフグリとフウロソウの仲間、と書くと僕にとっては雑草の延長なのだけれど、それは優良な品種改良が施されているということなんだろうな。三件目はハーブ専門店へ。僕が探していたディルの大きめ苗とイエルバブエナ、それから嬉しいことにスイート・ウッドラフがあった。フェンネルなんかと一緒に見繕う。そして帰着。来週の天気は雨がちの予報となっているから、苗の植え付けや花壇の拡張はあすのうちに進められたら。クレマチスの苗やほか宿根草の苗も届いた。
2021年5月14日(金)
母の花壇の拡張作業をする。締まった地面を掘り返していくのだけれど、作業は菜園のときのように骨が折れるうえ、陽気は汗が流れる暑さだった。残りはあす以降に。あしたは母ともう一度宇都宮の園芸センターへ向かい、植栽の植え付けに足りなかったギンマサキやレッドロビンの苗を買ってくる。宵にISSを見た。まろく暖かく穏やかな夜で、目に映る夜の光源がどれも愛おしく思えた。
2021年5月13日(木)
昨日の雑記は書き忘れた。霧雨の日。はがきが届く。軒下にアドベント・ベルズを植え付けた。
2021年5月11日(火)
宵の七時を過ぎても外はうっすら明るくて、いい季節。九州南部が平年より19日早く梅雨入り。ことしの梅雨は早めにやってくるのでは。市街地やガーデンへ写真を撮りに行けたらと画策していたけれど、地元からは感染例の報告がこつこつと上がってくる以上、おとなしくするのがよかろう。例えとして、対策しながら楽しんでいますというような行楽であっても、いまは第三者からのひんしゅくを買いそうな雰囲気がある。あいつずるいとかの感情。ポストカードを壁に貼るとそこを窓として扱える、という思いつきをひとりで面白がり、さっそく手持ちの数枚を留めてみた。ポストカード蒐集を趣味にするのはどうだろうか。