2021年5月2日(日)

昼前、雷の音が絶え間なく届くけれど雨は降ってないよなと思っていると、雹がばらばらと降ってきた。ベランダに出していた鉢や苗を慌てて取り込むうち、雹の降り方は叩きつけるというか降り注ぐという感じの激しさになり、打ち抜かれた木々の葉は緑の桜吹雪みたいに舞った。こんな大粒の雹が降ることは記憶になく、びっくりしてその様子を見ていた。ひとしきり降り注いだ雹はやがて雷雨へと変わり、そこへ陽光ががんがん差し込んで、経験したことがない激しさのきつねの嫁入りとなって通り抜けていった。それから急に静けさが戻ってきた。うちやお向かいの屋根からはもうもうと湯気が立ち上り、地面は白い雹とちぎれた木の葉で埋まり、どこかでキジバトが鳴いている。めまぐるしいというよりも乱暴な天候で呆気にとられてしまい、青空に対して変な笑いが出た。雨雲レーダーを確認すると紫色をした円が移動していくところだった。僕の頭上を通っていったのは、その局所的な積乱雲のうち縁の部分だったのかもしれない。昨日から引き続いて今日も全国的に不安定な天気で、静岡では竜巻による被害もあったそう。率直なところ、天候の変化があまりに激しいと魅入ってしまうときがあるんだよね。もう今日だけれど届いた苗をできるだけ植え付けたい。

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