2020年9月20日(日)

手持ちの音楽CDは400枚ちょっとあった。へー。数で計ることに意味はないけれど、自分の関心はこんなものかーという実感は湧く。音楽に興味を持ち始めたのが高校卒業ごろと遅く、邦楽のメインストリームに触れるようになったのは今年の三月から。細々と関心を漁るなか、大学のアコギ弾きの先輩から言われた「意外と音楽好きなんだな」という言葉は、それなりの期間、小さな支えになってきた。このご時世にCDなんて古いという感覚も分かりはするけれど、物理媒体からいつでもデータをくみ出せることや、自分なりのライブラリを自分のものとして持ち運べることなどは、育った世代特有の習性のようなものなんだろう。レコードや配信の世代にもメディアに沿った聴き方の癖があるだろうし、時代が下ればそうしたものは刷新されていくはず。オンライン配布の同人/インディーズ系の音楽で育ったため、データだけ所持している状態の楽曲がそれなりにある。自分のネット遍歴の枝葉に見つけた小さな宝もの、出会いの文脈やいきさつを離れて自分の手元で継承されている、誰かの手製の制作物を、漂着物に触れるようなかすかな感慨とともに、ときおり聴いている。音楽好きなら冒頭の数なんかよりもっと聞き込んでいるだろうし、人が好む音楽の幅は35歳くらいから閉じていくという話もあるから、これからも積極的に関心を広げられたら。そのなかで好きな音楽を見つけていけたらよいね。

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