那須ブックセンターへ。店主らしき男性が出入り口前に、珈琲販売かなにかの設営をしていた。ぼっそり挨拶して店に入る。中は静かだった。椎名誠や沢野ひとしを中心とした書籍コーナーがあったり、郷土関連の本にこだわりがあるのかなと思わせるチョイスが目に入ってきたりと、個人の書店ってこんなふうに性格があるものだねえと気持ちよかった。ヘイト本とSFコーナーは見当たらなかった気がする。岩波文庫が多めでうれしい。ながっちりをしてから本の雑誌とその別冊な古典案内を購入した。本の雑誌は興味を持ちながらも近隣の書店には見当たらず、Amazonで取り寄せたものかと保留にしていたもの。PR誌の図書もなんとなく手が伸びた。それから山の上のほうへ。ロープウェイ駅まで原付で行けるか確かめたかったのだけれど、ギアを低速に入れてのたのたと粘るうち、目的地より上の茶屋にまでたどり着いた。来られるものだなあ。大気はしっとり涼しく、木々の甘いにおいがした。この快適さは確かにひとが来るかもね。初めから山を登るつもりはなかったから、そのへんを少しうろうろして花の写真など撮り、帰途。那須街道は登るときも下りるときもちょっとした渋滞で、多種多様なナンバーの中には神戸や盛岡、所沢なんてのも見かけた。ハイシーズンの避暑地+お盆前+山の日に山の組み合わせはどこへ行っても人がいた。もうちょっと自分はほかの日にできなかったのという気がするけれど、これはこれで県外から見た那須の印象を確認できた、ということかも知れない。今年のペルセウス座流星群は天候に恵まれなさそうなので、今夜のうちに雲間が覗くかどうか、少し様子を窺うつもり。