2020年9月17日(木)

疫病の流行以来、たぶん初めてとある直売所へ行った。古民家を中心に食堂や休憩所も兼ねたような施設で、和紙や背負いかごといった、地域で作られる民芸品も取り扱っている。たしか春先には営業を自粛していた記憶があるけれど、きょう行ったら開いており、ひとの出入りも変わらずにあった。古民家では近所で栽培された種なしピオーネの直販が開かれていたらしい。午前のうちに捌ききり休憩となったようで、囲炉裏の周りにくつろぐ年寄りたちの姿があった。ここへ来る前に僕が道の駅で買ったぶどうはたぶん、同じ農園のものだな……。直売所の野菜と民芸品をぐるっと見て回った。季節が冷え込んでいくたびにこの民芸品売り場の雰囲気を書いている気がする。時間の流れが違うみたいで、銭湯に桶の音がかぽーんと響くあの感じがする。あるいはクリスマスと正月の間にあるあの六日間のような、世間の緩急をよそにゆったりしている感じというか。この雰囲気が好きで年末が見えてくるたびに立ち寄ってる。今年ももう一度くらいは来てみたい。帰りがけにマタタビが生い茂る道路沿いへ立ち寄った。歩道にはみ出した下草はざっくり刈り取られ、実がなるようなマタタビの枝先も伐られたあとだった。虫えい(虫が入って変形した実)を集めて果実酒を作りたかったのだけれど、仕方ないか。蔓を何本かちぎって葉を落とし、リース状にした。宛てはないけれど、うちの誰かが猫飼いのお宅へ行くときのお土産になると思う。その後帰着。見た感じ、田んぼの稲は半分以上が収穫され、藁と焚き火の匂いが道々に漂っていた。

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