ベランダに数匹のかぶと虫がいた。出しっぱなしにしていたタッパーの隙間から発酵するガスかなにかが漏れ、それにおびき寄せられたらしい。彼らの写真を撮り、放した。動かなくなっているものもいて不憫な気がした。あとで埋めてやろう。その死の谷みたいな容器も片付けような。こういう接続で書くのは気が引けるけれど、すいかずらは初夏に続いて二つ目の花序を咲かせているところ。花期はジャスミンに似て、いちおう九月あたりまで続くそう。施肥もオルトランも足りていると思われるから、このまま育てるがよかろ。いまの疫病について、5月5日に「見えない不平等感や抜け駆けするなよ感が周りに強まってきたら」と書いたことを思い出した。TwitterのTLに限ったこととして、そうしたつぶやきはときおり見かけるようになってきてる。厚生労働省謹製の接触確認アプリ、COCOAをきょう導入。谷川俊太郎の詩集がすごい。詩も哲学も必要なんだという思いを持ったのは、ことしの四月こと座流星群を見てからのこと。詩の力が分かちがたい自分の血や肉になるのが分かる。脈絡のない思いつきではあったけれど、あの夜に流星群を見て、そこから詩の扉が開いて、よかった。