風が強かった夕暮れの空に、虹の七色を含む全ての色彩が宿っていた。橙も緑も薄紫も。日没とは反対側の空に見えていた地平に接する青空と、その少し上部に見えた藍色から桃色の領域、あれはもしかして、それぞれ地球影/ビーナスベルトと呼ぶのだろうか。ビーナスベルトに関しては「朝焼けや夕焼けが反対側の空にまで投影されているもの」という理解でよいみたいだ。都市部であれば高層建築が地平を遮るから、こういう仰角低めな現象は認識しづらいかも。ものごとって名前がつくと世界観が広がるものだなー。
以前にも書いたこととして、矢野顕子さんの『クリームシチュー』が心に響く。作詞の糸井重里さんは個人的に、Twitterの「冷笑的な人は……」発言で馴染めない感じの人なのだけど、この曲に関しては勇気づけられた部分がある。冒頭の『傷つくことはとても痛いけど 傷つくことは怖くはないんだ 激しい雨が降る夜は 晴れた朝の空をかくしてる』が本当に心に残った。
買ってきた屋内履きのジャージをちくちくと裾上げしてるときの妙な生活感はなんだろう……。