2019年8月21日(水)

夕方より大雨。そろそろ夏ばてが文章に表れてきたんじゃないだろうか。今年も『楽しいムーミン一家』がラストの第七章を残していて、そこを読み終えるタイミングでなんとなく、秋に気持ちを切り替えだなーという感じがある。「八月の末」で始まる『ムーミンパパ海へ行く』と、それに繋がる『ムーミン谷の十一月』は、たいてい今くらいの時期から読み始めるのだよね。ああ、季節が移ろっていく。

2019年8月18日(日)

昼ごろ祖父宅へ向かってすいかを受け取り、友達にお裾分けをしながら帰宅。Lightroomを弄っていたら日が暮れた。Wordpressを使って画像を投稿するのはこれが初めて。もっと彩度やコントラストを強調しても良いのかもしれないなー。個人的に目で見るような発色が好きで、たいていのスマホではディスプレイの色彩が強調されることもあり、トーンの低めな写真を好んで弄ってる。夕暮れの光をもっと再現していけたらよいなあ。

2019年8月17日(土)

海へ。母と回る寿司を食べて大洗の水族館を巡る。夏休み期間中であり、方々で人出に巻かれた。海辺の写真は撮り足りなかったのだけれど、それでもかなりな枚数が手元に残った。これをデジタル現像するのは楽しくも大変だな……。そういえば今朝、祖父が電話にて、すいかが採れごろだから取りに来いと言っていた。この夏に試したすいかの新しい食べ方として、生姜汁をかけた味にはピンと来なかったのだけれど、レモン汁との調和は良い線を行ってる。品種改良が進んで十分甘いはずの作物に、依然として塩を振るのは古いような感じもありつつ、もともと野菜寄りの作物だからしょっぱさとは相性が良いと思う。あの白いわたの部分を浅漬けにすると、ほんのりした甘さとざくざくした食感がウリ科のそれで美味しい。

汐のにおいが鼻腔に残る。海に行くとこれが心地よくたまんねぃ。

2019年8月16日(金)

昨晩に手をつけた今月号の「ちくま」が全体的に面白く、もうじき読み終えそう。鹿島茂さんによる吉本隆明さんの本の解説に、なぜか、最近ご無沙汰だった読む没入感があった。もっか毎月の読みどころは岸本佐知子さん/ブレイディみかこさん/梨木香歩さん。こうしたPR誌というものの存在を知った切っ掛けが岸本さん(のエッセイにイラストを寄せているクラフト・エヴィング商會)で、書かれている記事のほうも、独特な動くパスタみたいな感じをしていて楽しい。梨木さんは自然に対する感覚が優れているのかなー、ただいま『家守綺譚』が積ん読。ちくまのほかPR誌につながる糸を掴んだおかげで、ひとさまのまとまった思考に触れている側面はあるなあ、と思う。窓から新鮮な風が入ってくる感じだよね。筑摩書房 PR誌ちくま の年間の購読料は1000円。大きめの書店であればカウンターに積まれてあるかもとか。PR誌についてはこちらのタダの本・100円の本-Tojosの晴耕雨読 – BIGLOBE が詳しい。

病理医さんのブログとScoobie Doの新譜の両方にスナフキンの名前が出ていた。作者のトーベ・ヤンソンさんは周到な人物で、スナフキンがもっともな台詞ばかり言う人物ではない、という魅力を小説に用意しているんだよー。『ムーミン谷の仲間たち』の「春のしらべ」では自分のイメージに苦悩しているし、『ムーミン谷の十一月』では嫌いなものを前に発狂しているし。個性が立つあまり消費されやすくなっている事柄については、作品の内容にも触れられたら勝手に喜ぶかなーと薄ら思う。若干、愛が重い。

乳香はとてもいい香りがするなあ、甘いミルクのようで名前通り。このお盆で嗅いだ仏前の白檀よりも好みかも。

2019年8月15日(木)

暇に飽かせてyoutubeのリスト群をSpotifyへ手動で移植していた。音楽というのは、受け入れるゆとりがあるとき、すっと心に入ってくるものなのだなと思う。このアーティストは好きなはずなのに新譜がピンと来ない……ていうことはあって、今日のような機会に掘り出すと、やっぱりいいじゃんかーとなることがある。具体的にはPyramidの『PYRAMID4』がそうだった。

2019年8月14日(水)

一匹のウマオイのすいーっちょん、という声が闇を満たしていた。

祖母と叔父の二重の初盆に兄弟で顔を出した。人が集まるから雑多な情報が飛び交うことは当然として、親戚の誰それが国境なき医師団に関わってるとか聞いて内心びびる。ひとりで勝手に思うことだけれど、面目ない気持ちはあるよ。

ソーラーパネル付きの夜間照明を二本ばかり、夜に人が通るようなうちの玄関前に突き刺しておいた。ホームセンターに積まれている量販タイプのもので、日の光さえ十分なら、自動で蓄電したり点ったりしてくれる。いま見ると、月明かりに紛れそうなLEDの光がぽつねんぽつねんと、歩道の縁の在処を照らしていた。目的を持っている自律した明かりというのは頼もしいものだなー。そういえば僕は灯台も好きだった。

明日から明後日にかけて台風が通り過ぎていくとか。悲しみのかたちをしていない悲しみがある、ということをいま考えていたら、それってScoobie Doのensembleじゃんと気付いて、微かに微笑む余地があった。

2019年8月12日(月)

Netflixで『この世界の片隅に』を視聴していて、じんわりと泣いた。

現時点で空には半分ほどの雲が出ており、今年のペルセウス座流星群を見るなら、GPVで空の雲が切れている今夜から明日未明までが狙い目。以降は台風接近により分厚い雲が出てくる。