事件や風潮に機会を得て義務感や怒りを発散するのは良くないなと思う。消費され傷つけられて忘れられるひとがいることを思ってなお、言及しなければならないことって、あるだろうか。同時に、不条理さに怒るのは筋が悪いとも、どうしようもないとも思う。
祖父の畑に除草剤を散布していた。噴霧器のノズルを振り回すにあたって思いのほか筋肉を使い、腕がしばらくぷるぷるしていた。祖父と、五月に入ってから来た昨日の遅霜や、蛍が近場に出る話なんかをする。昼ごろ太陽にハロが見えていた。
やっぱりなにか撮るんなら、マジックアワーとブルーモーメントの時間帯が一番きれいに写るなー。朝夕の影が失われる時間は光が拡散性になっていて、ものの姿がやわらかに浮かび上がる。