改訂されたトーベ・ヤンソン/下村隆一訳『ムーミン全集[新版]① ムーミン谷の彗星』(講談社)を購入。ちらっと読んでみた感じ、ごく細かい表現にちらほらと手が入れられているみたいだ。ムーミンの本に関しては、青い鳥文庫の装丁が頑丈かつ長い再読に耐えるから最も優れていると思うのだけれど、今度のは段組などの構成を変えずに四六判&フォント大きめとなっており、全体の読みやすさが改良されているなーと感じた。蛇足だが、講談社文庫のは薄く軽い代わりに、綴りが脆く紙は変色しやすい。
個人的に、ムーミンにはあまり商業的になって欲しくないという思いと、忘れられない程度に人目に触れて欲しいという思いとがある。ただ、細かいことを言い出すとコンテンツの害悪でもあるしな……。