朝は寒かった。反射式石油ストーブを出し、やはり物置から持ってきた灯油タンクで給油。夜になったら点けようと思っているうち、冬支度の閑とした侘びしさが近寄ってきた。この静かな冷えがいいんだよね。ついでにコートも取り出した。
十日ほど前にここで金木犀の香りが消えていったと書いたけれど、いまになってまだあちこちで香るじゃんと気が付いてる。
視覚の範囲を拡げて面で知覚していると、頭のリソースが占有されるのか余計なことを考えなくなって安らぎが生まれる、気がする。
浸水して水の引いた物置を祖父と片付けながら、要らないものなどを焚火にしていた。話を聞くと、あの台風の土曜日には僕の想像以上に水が溢れたそう。平地の田はより低い田へ雨水を流し、稲藁が下流にかき集められ、それが祖父宅の近くでせき止められて辺りは冠水した、のだとか。確かに敷地内の壁の付着物は脛の上あたりまであった。
とても眠たい。なぜだかトイデジで撮りたい欲がすこし。